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一般常識

「編成」「編制」の意味と違い

「編成」「編制」の意味と違い

「編成」「編制」の意味と違い

日本語の熟語の中には、読みや構成が似通っていて、一見したところでは区別が付けづらいものが少なくありません。「回復」「快復」などがその例ですが、「編成」と「編制」もそうしたものの一種と言えるでしょう。どちらも「かいふく」と読む上に、意味合いもほとんど同じに感じられます。果たして、どこかに使い分けのポイントはあるのでしょうか。

今回は「編成」「編制」の意味と違いについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

「編成」

編成

「編成」とは、「編んでつくること」という意味の言葉です。個々のものを集めて、組織的にまとまった形を作ることを言います。「春の改変に伴い、番組の編成を大きく変える」「予算編成の基本方針を公開する」「この列車は10両編成だ」などのように使われます。

「編成」の「編」の字は「あむ」を表し、「文書などをあつめまとめる」「組み入れる」といった意味を持ちます。一方「成」の字は「なる、できあがる」を表し、「ある状態にする」や「仕上げる」などの意味を持ちます。

「編成」と「編制」は非常によく似た言葉ですが、細かい違いを指摘することができます。「編成」の場合は、比較的広範な場面で使われる点が特徴です。具体的な例としては、TV・ラジオの番組制作や地方自治体の予算計画、列車の車両組みなどが挙げられます。これに対し「編制」は、後述するように、より限定された使い方をすることが多くなっています。

「編制」

編制

「編制」とは、「個々のものを集めて組織だった集団をつくること」という意味の言葉です。特に、軍隊を組織することについて言います。「近代陸軍の編成」「旧陸軍の階級と部隊編制」「特殊部隊を編制する」「隊内に5人編制のチームをつくる」などのように使われます。

「編制」の「制」は「おさえる」「切る」を表す字ですが、「調整する」「(世の中などを)管理の行き届いた状態にする」といった意味もあります。

「編制」と「編成」は、おおまかな意味において違いはありません。しかし、上記のように細かい点では違いがあり、使い分けも可能となっています。「編制」の語は、前述のように「軍隊を組織すること」の意味で使われるケースが多いのが特徴です。そのため、使用頻度は一般に「編成」の方が多くなる傾向がみられます。

「編成」「編制」の意味と違い

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