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「工研」「中研」「総研」「技研」「理研」の意味と違い

「工研」「中研」「総研」「技研」「理研」の意味と違い

工研・中研・総研・技研・理研の意味と違いとは

会社名や団体名などで、「○○工研」や「××中研」といったものを目にすることも多いでしょう。また同様に、「総研」や「技研」といったものもよく見かけます。一体これらの言葉は、それぞれどういった違いがあるのでしょうか。

今回は、「工研」「中研」「総研」「技研」の意味に加え、「理研」との違いについても詳しく解説していきましょう。

工研とは

工研

「工研」とは、会社名や団体名に用いられる名称の1つです。具体的には、「○○工研」「△△工研株式会社」のように使われます。
「工研」は略語ですが、正式名としては、「工業研究所」や「工学研究所」といったものがあります。「工業」は自然の原料を機械などで加工し、商品価値を持った生産物をつくる産業を言い、「工学」は「エネルギーや資源の利用によって便宜を得る技術一般」を意味します。

「工研」の「工」という字は、「握るところのあるのみやさしがね」の象形から成り、「物を作る人」の意味があります。一方「研」の字は、「石」「削り磨く」の象形から成り、「みがく」「きわめる」などの意味を持ちます。

「中研」などとの違いや使い分け方については、以下で見てみましょう。

中研とは

中研

「中研」とは、「中央研究所」の略称です。「○○中央研究所」という正式名称を略す形で、「○○中研」といった具合に使われるようになっています。英語では、「central laboratory」などと呼ばれます。

「中研」の「中」は「軍の中央に立てる旗」の象形から成っており、「うち」「まんなか」などの意味を持ちます。

「中研」は、多くの場合、技術系の企業に所属する形で作られます。こういった企業は、競争力の源泉となる先端技術を「中研」で研究し、その成果を社外に発表することで、自社技術の優位性をアピールできるという利点があります。「中央」の語には、「会社の中心的な技術を開発する場所」といった意味合いがあります。

このように、「中研」は「中央研究所」を表すという点が、「工業研究所」や「工学研究所」などを表す「工研」との違いになります。

総研とは

総研

「総研」とは、「総合研究所」の略称です。こちらも「○○総研」などと使われる点は、「中研」などと違いはありません。有名なところでは、「野村総研」や「日本総研」などがあります。

「総研」の「総」の字は、「たばねる」「あつめる」などの意味を持ちます。

「総研」は、「シンクタンク」と呼ばれる研究機関の名称として使われることが多くなっています。先の「野村総研」なども、こうしたものの1つです。「シンクタンク」では、さまざまな分野の専門家を集めて諸種の調査等を実施し、官公庁や一般企業への提言業務を行っています。

このように、「総研」は一般的に「シンクタンク」の名称として使われる点が、「工研」や「中研」などとの違いになります。

技研とは

技研

「技研」とは、「技術研究所」または「技術研究会」の略称です。やはり「○○技研」「△△技研工業」などのように使われます。実在の会社・団体としては、「本田技研工業」「NHK技研」などがあります。

「技研」の「技」は、「木の枝を支え持つ」の象形から成り、「枝をたくみにあやつる=わざ」の意味を持つようになりました。

「技術研究所」という通り、その目的はさまざまな技術の研究開発にあります。具体的には、建設機械や輸送機器、放送技術といった分野の研究開発です。一方、「工研」との違いはあいまいで、特に明確な区別があるわけではありません。

理研とは

理研

「理研」とは、「理化学研究所」の略称です。こちらは一般名詞ではなく、固有名詞になります。

「理研」は物理・化学の研究やその応用研究などを目的として、大正6年に財団法人として設立されました。第二次大戦後は株式会社などを経て、平成27年に「国立研究開発法人理化学研究所」となっています。企業や大学との共同研究や、知的財産権等の産業界への技術移転も視野に入れており、「知的財産戦略センター」「新興・再興感染症研究ネットワーク推進センター」「次世代スーパーコンピューター開発実施本部」などの部署を開設しています。

このように、「理研」は「理化学研究所」という固有の機関を表す点が、「工研」や「中研」などとの違いになります。