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一般常識

「郊外」「市街地」「ベッドタウン」の意味と違い

「郊外」「市街地」「ベッドタウン」の意味と違い

「郊外」「市街地」「ベッドタウン」の意味と違い

ある地域を表す言葉には、さまざまな種類があります。「郊外」「市街地」「ベッドタウン」の3つも、そうしたものの一種です。これらはいずれも共通した場面で使われることがあり、混同してしまうケースが少なくありません。しかし、実際にはそれぞれ固有の意味合いがあり、きちんと使い分けることが可能です。では、具体的にどういった点で区別されるのでしょうか。

今回は、「郊外」「市街地」「ベッドタウン」の意味や違いについて、詳しく解説していきたいと思います。

「郊外」とは

郊外

「郊外(こうがい)」とは、「都市に隣接した地域」を意味する言葉です。都会に隣り合っており、住宅が中心的に立ち並ぶ一帯を指します。「東京の郊外には自然豊かな場所も多い」「彼は郊外に大きな家を持っている」「通勤は大変だが、郊外暮らしにはメリットも多い」などのように使われます。

「郊外」の「郊」という字は、「都のはずれで火祭りを行う場所」を表しており、「町はずれ」「田舎」などを意味します。「外」はこの場合、「ある範囲に含まれていない部分」の意味になります。

「郊外」と「市街地」の違いは、簡単に言えば、「自然がどれくらい見られるか」という点に求められます。「郊外」の場合は、比較的木々や野原などの自然の風景が多く見られる点が特徴です。また、「郊外」では主として住宅が立ち並ぶ点も、「市街地」との違いになります。

「市街地」とは

市街地

「市街地(しがいち)」とは、文字通り「市街を形成する地」のことです。「市街」は「人家や商店が密集した地域」を指し、「市街地」はそうしたにぎやかな土地を意味する言葉になります。「市街地を整備する」「市街地の再開発」「市街地での戦闘は、市民に多大な犠牲を与える」などのように使われます。

「市街地」「市」は、「人や物の多く集まるところ」を、「街」は「住宅や商店の集まっているところ」を意味しています。

「郊外」との違いはいくつかありますが、主なものとしては、上記のように「自然の有無」が挙げられます。「市街地」の場合、森などのまとまった自然はあまり見られません。また、住宅以外に商店や会社などの雑多な建物が立ち並ぶ点も、「郊外」との違いになります。

「ベッドタウン」とは

ベッドタウン

「ベッドタウン」とは、「大都市周辺の都市や住宅地」を意味する言葉です。通常は独自の産業基盤を持たず、主に大都市への通勤者の居住地としての役割を果たす都市を言います。「衛生都市」とも呼ばれます。「ベッドタウンにマイホームを構える」「この土地はベッドタウンとしての開発が進んでいる」などのように使われます。

「ベッドタウン」の語の由来は、「日中は多くの人が留守にして、夜になると一斉に帰ってくる」というところにあります。和製英語で、きちんとした英語では、「bedroom community」などと呼ばれます。

「ベッドタウン」と「郊外」は、同じ場所を指す場合もありますが、それぞれの詳しい意味は違います。「郊外」が「都市に隣り合った地域全般」を指すのに対し、「ベッドタウン」は「住民の大半が大都市への通勤者である街」を指すようになっています。

一方、「ベッドタウン」と「市街地」も重なる部分はありますが、細かい意味は異なります。「市街地」は「人家などが密集した地域」であり、どんな住民がいるかは問いません。つまり「ベッドタウン」は、「市街地」に含まれると言うことができます。

「郊外」「市街地」「ベッドタウン」の意味と違い

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