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一般常識

「混雑」「渋滞」の意味と違い

「混雑」「渋滞」の意味と違い

「混雑」「渋滞」の意味と違い

「道路の混雑のピークは…」などのように、「混雑」という言葉は交通状況を表す用語としてしばしば使われます。一方、これとイメージがよく似ているのが、「渋滞」という言葉です。どちらも車などの進み具合が悪い状態を指して使われますが、具体的な違いなどはあるのでしょうか。あるとすれば、どういった点で使い分けられるのかが気になります。

今回は、「混雑」と「渋滞」の意味や違いについて解説していきますので、これらの区別が知りたい方は参考にしてみてください。

「混雑」とは

混雑

一般的な「混雑(こんざつ)」の意味とは、「たくさんの人が集まって込み合うこと」というものです。「連休で行楽地はどこも混雑している」などのように使われます。また、「物事が無秩序に入りまじること」や「もめごとがあること」の意味もあります。

「混雑」の「混」の字は、「まじる」「入り乱れる」「こむ(一ヵ所に多くの人や物が集まる)」などを、「雑」の字は、「まじる」「集まる」などを意味しています。

一方、「日本道路交通情報センター(JARTIC)」の定義によると、「混雑」は都市高速道路では「時速40km以下」の状態を、一般道路では「時速20km以下」の状態を指すとされています。

交通における「混雑」と「渋滞」の主な違いは、スピードにあります。「渋滞」の詳しい定義と「混雑」との違いについては、以下で説明します。

「渋滞」とは

渋滞

「渋滞(じゅうたい)」とは、「ものごとがすらすらとはかどらないこと」という意味の言葉です。何かがつかえてうまく流れない状態について言います。「事務処理が渋滞して仕事が進まない」「積雪の影響で大規模な渋滞が発生している」などのように使われます。
「渋滞」の「渋」は、「しぶい」という意味のほかに、「動きがスムーズでない」の意味も持ちます。「滞」の字は、「とどこおる」を意味しています。

一方、前述の「JARTIC」の定義では、以下のような状態が「渋滞」であるとされます。すなわち、高速道路では時速40km以下、都市高速道路では時速20km以下、一般道路では時速10km以下の状態です。

このように、交通用語としての「渋滞」と「混雑」は、進行速度で使い分けられます。「渋滞」はいずれの道路においても、「混雑」より速度が遅い状態を指します。なお、「混雑」は「渋滞」とは違い、高速道路では表示されません。これは、無用な混乱を避けるためというのが理由です。

「混雑」「渋滞」の意味と違い

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