ビジネス用語
「顕在顧客」「潜在顧客」「見込み顧客」の意味と違い
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「顕在顧客」「潜在顧客」「見込み顧客」の意味と違いとは
マーケティングの分野では、企業の顧客は大きく分けて、「顕在顧客」と「潜在顧客」に分類されます。これらに対し効果的なアプローチをするには、それぞれの違いを知っておかなくてはなりません。
今回は、この2つの意味や違いとともに、「見込み顧客」との違いなどについても解説していきたいと思います。
「顕在顧客」とは
「顕在顧客(けんざいこきゃく)」とは、「自分のニーズについての自覚があり、その解決のために行動し始めている人」を指します。自社の商品・サービスに関心があり、購買や利用に至る可能性が非常に高いのが特徴です。過去に購買・利用歴がある人についても含みます。
「顕在顧客」の「顕在」は、「はっきりと形にあらわれて存在すること」という意味の熟語です。形などがはっきり認識できるものに対して使われ、「顕在顧客」だと「ニーズがはっきり表面化している顧客」といった意味になります。
「潜在顧客」との違いは、「自身のニーズや、自社の商品についての存在を認識している」という点にあります。「潜在顧客」はこれとは違い、ニーズにも自社商品にも気づいていない層を指します。
「潜在顧客」とは
「潜在顧客(せんざいこきゃく)」とは、上で述べたように、「自分のニーズについてはっきりした自覚がなく、自社の商品やサービスについても知らない顧客層」を指します。ニーズについての自覚はないものの、漠然とした欲求や不安は感じており、きっかけさえあれば顧客に転じる可能性を持っています。
「潜在顧客」の「潜在」は、「表面にはあらわれず、内に潜んで存在すること」という意味の熟語です。「顕在」の対義語であり、「潜在顧客」だと「ニーズが表にあらわれていない顧客」の意味になります。
「顕在顧客」との違いは、上記のように「自分のニーズを自覚していない」という点にあります。
例えば、整体に関する顧客であれば、「肩凝りを直すために整体院を探そう」というのが「顕在顧客」であり、「肩凝りがひどくてしんどい」という所で止まっているのが、「潜在顧客」ということになります。
「見込み顧客」とは
「見込み顧客(みこみこきゃく)」とは、「自社の商品やサービスについて関心を持っている人」という意味の言葉です。完全な顧客ではないものの、将来的にそうなる可能性が非常に高い層を指します。「購入・利用の見込みが濃い」という意味で、「見込み顧客」の名前がついています。
「見込み顧客」と「顕在顧客」との違いは、ほとんどありません。どちらも「本人が自分のニーズに自覚的で、自社商品への関心も高い」層を指しています。呼び方が異なるだけであり、明確な使い分けもされていません。ですので、「潜在顧客」との違いも、「顕在顧客」の場合と同様になります。ただ、場合によっては、「潜在顧客」「顕在顧客」の両方をまとめて「見込み顧客」と呼ぶこともあります。
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