一般常識
「国産」「国内産」の意味と違い

「国産」「国内産」の意味と違いとは
「国産」という言葉は、食品の原材料表示などでよく見かけますが、これとよく似た言葉に「国内産」があります。この2つの違いについては、実のところよく分からないという人の方が多いでしょう。
そこで今回は、「国産」と「国内産」の意味や違いについて、詳しく解説していきたいと思います。
「国産」とは
「国産」とは、「外国産のものに対し、自国で生産したもの」「自国で生産すること」という意味の言葉です。また、「その国の産物」の意味もあります。読み方は「こくさん」で、「国産の自動車」「国産の野菜」のように使われます。
「国産」の「国」は、この場合主に「自分の国」を表しています。一方「産」の字は、「造り出す」や「その土地でとれた物」の意味になります。
食品表示法では、外国から輸入した原料を国内で加工したものについて「国産」とするのは、認められていません。この場合は、「国内製造」と表示するのが正解になります。一方、牛肉については、外国で生まれても日本国内での飼育期間の方が長くなった場合は、「国産牛」を名乗ることができます。ちなみに「和牛」は、「日本在来の牛をもとに作られた食肉牛の品種」を指す点が、「国産牛」との違いになります。
「国内産」との違いについては、このあと詳しく述べましょう。
「国内産」とは
「国内産」とは、「日本の国内で生産されたものであること」という意味の言葉です。読み方は「こくないさん」で、「国内産の米」「国内産の豚肉」のように使われます。
「国産」と「国内産」は、厳密な意味の違いはありません。辞書でも、「国産」の項目に「国内産」という説明があります。「国産=国内で作られたが、原料は外国産のもの」「国内産=原料の生産から加工まで国内で行われたもの」という使い分けがされる場合がありますが、明確な決まりはないのが実際のところです。ただ、食品表示においては、「国内産」の表記は使われず、基本的に「国産」と表記されるようになっています。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
- 最新の情報をお届けします
- Tweet Follow @b_textbook
その他おすすめのコンテンツ一覧
-
「ください」と「下さい」の正しい使い分け方と違い
-
一次元・二次元・三次元・四次元・五次元の違い
-
「早急(そうきゅう)」と「早急(さっきゅう)」の意味の違いと読み方
-
「宜しく」と「よろしく」の正しい使い分け方と違い
-
「尋ねる」「訪ねる」「訊ねる」の意味と違い
-
高級寿司屋のマナーと正しい食べ方34選
-
「夫」「主人」「旦那」「亭主」の意味と違い
-
「動線」と「導線」の違い
-
「いただく」と「頂く」の正しい使い分け方と違い
-
生む(生まれる)・産む(産まれる)の違い
-
草食系男子や肉食系男子だけじゃない!全50種類の○○系男子一覧
-
民主主義・資本主義・社会主義・共産主義の違い
-
関東と関西の61の違い
-
「つまずく」と「つまづく」の意味と違い
-
元・基・下の使い方の違い
-
「世論(よろん)」と「世論(せろん)」の違いと読み方
-
「凡例(はんれい)」と「凡例(ぼんれい)」の違いと読み方
-
「いたします」と「致します」の正しい使い分け方と違い
-
早生まれと遅生まれの意味と違い!メリットとデメリット15選
-
「変える」「替える」「代える」「換える」の意味と違い
-
「発足(ほっそく)」と「発足(はっそく)」の違いと読み方
-
「代替案(だいたいあん)と(だいがえあん)」の違いと読み方
-
読み間違いが多い漢字111選
-
朗報・悲報・吉報・凶報・訃報・速報の違い