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一般常識

「嫌悪(けんお)」「嫌悪(けんあく)」の意味と読み方の違い

「嫌悪(けんお)」「嫌悪(けんあく)」の意味と読み方の違い

「嫌悪(けんお)」「嫌悪(けんあく)」の意味と読み方の違い

「嫌悪」とは、「憎み嫌うこと」「強い不快感を持つこと」という意味の言葉です。不快な刺激との接触によって生じる情動を言い、悪臭などに対する生理的反応から、行為や見た目、性格などに対する印象的な反応まで、幅広い場面で適用されます。
「彼女は爬虫類全般を嫌悪している」「以前はあれほど嫌悪していた彼だが、話してみるとそれほど悪い男ではなかった」「わたしは自分の振る舞いを思い出して、激しい自己嫌悪に陥った」のように使われます。
「嫌悪感」という形でもよく使われ、この場合は「彼女は彼が動物をいじめる姿を見て、激しい嫌悪感を抱いた」のように使われます。

「嫌悪」の「嫌」とは「こころよく思わない」「いやがる」を意味する漢字で、「悪」はこの場合、「にくむ」を意味します。

「嫌悪」に「けんあく」という読み方を当てるのは、間違いです。正しい読み方は、「けんお」になります。
「悪」の字は「あく」「わる(い)」などの読みを持ちますが、「お」とも読まれます。「悪」を「お」と読むケースとしては、ほかに「悪寒(おかん)」や「憎悪(ぞうお)」、「好悪(こうお)」などがあります。
「けんあく」という読み方をする熟語としては「険悪」がありますが、こちらは「嫌悪」とは違い、「表情や性質がとげとげしくなること」「状況などが悪化して油断ができないこと」などを意味しています。使い方も、「険悪な顔つき」や「険悪な雰囲気」といった具合になります。

このように、「嫌悪」を「けんあく」と読むと、文章の意味が通らなくなってしまうので、会話の際などは気を付けましょう。

「嫌悪(けんお)」「嫌悪(けんあく)」の意味と読み方の違い

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