一般常識
「廉価版」と「劣化版」の意味と違い
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「廉価版」と「劣化版」の意味と違いとは
「廉価版の商品を買った」などという言葉をよく聞きますが、この「廉価版」がどのようなものを指すかについては、意外に知られていない部分も多くなっています。また、「劣化版」とどう違うのかも、分かりづらいところです。
今回はこれらの言葉の意味について探り、両者の使い分け方などを学んでいきましょう。
「廉価版」とは
「廉価版」とは、「普及の促進などを目的として、価格を通常より低く抑えた商品」という意味の言葉です。「普及版」や「低価格版」などとも呼ばれます。読み方は「れんかばん」が正解で、「けんかばん」と読むのは間違いにあたります。
「廉価版」の「廉」は、「いさぎよい」「きよい」の他に「値段が安い」の意味もあり、「廉売(れんばい=安く売ること)」などと使われます。「価」の字は、この場合「値段」を表しています。一方「版」は、「あるものを、その様式で作りかえたことを表す」語で、「映画版」や「舞台版」のように使われます。
「廉価版」は、上記のように普及促進などを目的として、わざと価格を低く設定している点が特徴です。例えばパソコンの部品では、一部の性能を削ることで、通常タイプより価格を低く抑えている商品が多くあります。
一方、後述する「劣化版」はこれとは違い、「低価格化した商品」の意味合いはありません。
「劣化版」とは
「劣化版」の一般的な意味は、「あるものと比べて性能や品質が劣るもの」といったものです。ある商品などと同じか似たタイプではあるものの、そちらに比べて質が劣るものを言います。読み方は、「れっかばん」です。「このゲームは、○○○の劣化版だ」のように使われます。
「劣化版」の「劣」は、「質が落ちる」を意味し、「劣化」では「品質や性能が悪くなること」の意味になります。
「廉価版」とは読みは似ていますが、意味合いは異なります。「劣化版」には上記のように、「普及促進のために低価格化した商品」の意味合いはありません。使い分ける際は、「廉価=安い」「劣化=品質が下がる」という意味を踏まえておくとよいでしょう。
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