一般常識
「軽症」「軽傷」の意味と違い

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「軽症」「軽傷」の意味と違いとは
「軽症」と「軽傷」は、どちらも「けいしょう」と読む熟語です。ともに健康に関する言葉であることから、混同されるケースも多くなっていますが、実際には明確な違いがあります。では、この2つはどのように使い分けるのが正しいのでしょうか。
今回は、「軽症」「軽傷」の意味や違い、使い分けのポイントについて詳しく解説していきたいと思います。
「軽症」とは
「軽症」とは、「病気の症状の軽いもの」という意味の言葉です。また、軽い病気についても言います。多くの場合、入院の必要のないような、軽い程度の症状について使われます。「インフルエンザにかかったが、軽症でよかった」「これくらいの軽症なら、2~3日寝ればよくなるだろう」「感染症の場合、軽症者でも入院して治療する場合がある」のように使われます。
「軽症」の「軽」の字は、「わずか」「すくない」「重くない」を意味します。一方「症」の字は、「病気のしるし」を意味しています。
「軽症」と「軽傷」は、読みは同じですが、意味は違います。「軽傷」が後述するように、「けが」について言うのに対し、「軽症」は「病気」について使うようになっています。ですので、「かすり傷の軽症で済んだ」といった言い方は、間違いということになります。
「軽傷」とは
「軽傷」とは、「軽い傷」という意味の言葉です。また、けがの程度が軽いことについても言います。「ちょっと足首をひねったくらいの軽症だから、2週間もすれば良くなる」「あのような大事故に遭って、この程度の軽傷で済んだのは幸運だった」のように使われます。
「軽傷」の「傷」の字は、「切る、打つなどして皮膚や筋肉を損傷した箇所」の意味になります。
「軽症」との違いは、上で述べたように、「何に対して使うか」という点にあります。「軽症」が「病気」について言うのに対し、「軽傷」は「けが」について言う点で使い分けられます。ちなみに、「軽傷」の定義は「全治1ヵ月(30日)未満のけが」ということになっています。
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