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一般常識

「寒波」「寒気」の意味と違い

「寒波」「寒気」の意味と違い

「寒波」「寒気」の意味と違い

天気予報で気になる言葉はいくつかありますが、冬の場合は特に、「寒波」という語に敏感になります。「週末に強い寒波が襲来する恐れ」などのように使われていますが、これとよく似た語で、「寒気」というものも予報ではよく登場します。どちらも同じような印象を持つ言葉ですが、果たして天気予報では、どのように区別されているのでしょうか。

今回は、「寒波」と「寒気」の意味や違いについて詳しく解説していきますので、両者を使い分ける参考にしてみてください。

「寒波」とは

寒波

「寒波(かんぱ)」とは、「主に冬季において、広い地域に2~3日かそれ以上にわたり、顕著な気温の低下をもたらす寒気がやって来ること」を意味する言葉です。メディアでは到来する時期にちなみ、「クリスマス寒波」「年末寒波」などのような呼び方をする場合があります。

「寒波」が到来する仕組みには、いくつかの要因が関係しています。たとえば、北極域の気圧が高く、中緯度域の気圧が低くなると、日本を含む中緯度帯に寒気が流れ込み、低温傾向が強まります。また、冬季に極東アジア・太平洋地域で偏西風の蛇行が大きくなることも、日本に強い寒波をもたらす要因となります。

「寒波」と「寒気」の違いは、簡単に言えば、「規模と期間」ということになります。「寒波」は「寒気」より到来する期間が長く、影響する規模も大きいという特徴を持ちます。

「寒気」とは

寒気

「寒気(かんき)」とは、「寒く感じられる気配」「寒さの程度」といった意味の言葉ですが、天気予報で使われる場合は別の意味を持ちます。気象庁の「気温に関する用語」では、「寒気」は「周りの空気に比べて低温な空気」と定義されています。「強い寒気が流れ込むことで、冬型の気圧配置が強まっています」などのように使われます。

「寒気」と「寒波」の主な違いは、上で述べたように、「規模と期間」に求められます。比較的広範囲、かつ数日以上にわたる気温低下を指す「寒波」に対し、「寒気」は小規模かつ一時的な気温低下に対して使われるようになっています。

また、「寒気」の出現は冬季に限らない点も、「寒波」との使い分けのポイントになります。たとえば夏場上空に寒冷低気圧が南下して来た際などには、「上空の寒気により、大気の状態が不安定となっている」などのように使われることがあります。

「寒波」「寒気」の意味と違い

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