一般常識
「錠前」「鍵」の意味と違い
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「錠前」「鍵」の意味と違い
普段は意識せず同じ意味で使っていても、よく見ると別々の2つの言葉という例はいくつかありますが、「錠前」と「鍵」もそうしたものの一種でしょう。一見どちらも同じものを指すようですが、実際には両者には明確な違いがあり、きちんと使い分けることができます。では、具体的にはどういった点が異なるのでしょうか。それぞれの正確な意味合いが知りたいところです。
今回は、「錠前」と「鍵」の意味や違いについて詳しく解説していきますので、使い分けの参考にしてみてください。
「錠前」とは
「錠前(じょうまえ)」とは、「戸やふたなど、開けたてするところに付けて、他人が勝手に開けられないようにする金具」を意味する言葉です。単に「錠」とも呼ばれます。「錠前をおろす」「錠前屋」のように使われます。
「錠前」の「錠」という字は、もともと「たかつき(脚付きの食器)」を意味しますが、日本では主に「戸締りのための金具」の意味で使われています。「前」が付く理由には諸説ありますが、「男前」「腕前」の場合と同じく、「姿、形、能力」といった意味合いを指すと考えられます。
「錠前」と「鍵」の違いは、「組み合わせのどちらを指すか」という点に求められます。簡単に言えば、扉に付いている方が「錠前」、持ち歩く方が「鍵」ということになります。
「鍵」とは
「鍵(かぎ)」とは、「錠の穴に差し込み、開閉するための金属製の道具」を意味する言葉です。「ドアに鍵をかける」「家の鍵が見つからない」「クルマのキーを差し込んだまま外に出てしまった」などのように使われます。
「鍵」と「錠前」は、同じ意味で使われることも少なくありません。「鍵」に「錠前そのもの」の意味が含まれるためですが、厳密には以下のように使い分けることができます。
すなわち、「錠前」が「扉に付けて開閉を制御する金具」を指すのに対し、「鍵」は「錠前に差し込んで使うために持ち歩く道具」を指すという具合です。英語で言えば、「錠前」が「lock」で、「鍵」が「key」となります。こうした点を踏まえると、違いが分かりやすいはずです。
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