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「ジュニアボード」の意味とは?使い方や例文、目的やメリット

「ジュニアボード」の意味とは?使い方や例文、目的やメリット

「ジュニアボード」の意味とは?使い方や例文、目的やメリット

社会人になると、さまざまな耳慣れない言葉に遭遇します。もしかすると、「ジュニアボード」という言葉もそうしたものの1つかもしれません。一体「ジュニアボード」とは何を意味する言葉で、ビジネスシーンではどんな使い方をされているのでしょうか。

今回は、ビジネス用語としての「ジュニアボード」の意味や使い方などについて、例文を交えて詳しく紹介していきましょう。

「ジュニアボード」の意味

「ジュニアボード」とは

ビジネス用語としての「ジュニアボード」とは、簡単に言えば「若手社員らによる疑似役員会」という意味の言葉です。
企業内で選ばれた若手や中堅社員らによって結成された、経営課題の調査や、それに対する提言などを行うための仮想の役員会を指します。疑似的な集まりなので、実際的な権限はありませんが、経営全般に関する課題について取り扱う点が特徴です。「ジュニアボード制」などとも呼ばれます。

「ジュニアボード」はアメリカ発祥のシステムで、英語では「Junior Board of Directors」と呼ばれます。この場合の「ジュニア」は「企業内でキャリアが浅い人」のことで、「ボード」は「委員」や「役員」の意味になります。

「ジュニアボード」の歴史

上記のように、「ジュニアボード」の起源はアメリカにあり、世界最大のスパイスメーカーとして知られるマコーミック社で1930年代に実施されたのが始まりとされています。

当時30代半ばという年齢で社長の座に就いたC.P.マコーミックは、従業員の意見を経営に反映させるべく、従業員が参加した疑似役員会や各種委員会を、本来の役員会などとは別に設置しました。このような経営スタイルを、同社では「複合経営制(Multiple Management)」と呼び、設置された疑似役員会を「Junior Board of Directors」と名づけます。このシステムが、現在まで続く「ジュニアボード制」の源流にあたるものです。

「ジュニアボード」の使い方・例文

「ジュニアボード」の意味について見たところで、実際の用法についても見てみましょう。ビジネス用語としての「ジュニアボード」は、以下の例文のように使われます。

例文:「社内の風通しを良くするため、ジュニアボード制を取り入れることにした」

例文:「ジュニアボードを導入したことで、経営に柔軟な発想が多く持ち込まれた」

例文:「ジュニアボードに選ばれたメンバーの中から、将来の幹部が出るかもしれない」

例文:「ジュニアボードでは、会社から諮問されたテーマについて活発な議論が行われた」

「ジュニアボード」の目的

ここまで「ジュニアボード」の意味や使い方について紹介してきましたが、そもそもこのシステムは、どういった狙いで設置されるのでしょうか。この項目では、「ジュニアボード」の目的について見ていきましょう。

次世代リーダーの育成

「ジュニアボード」の目的としてまず挙げられるのが、「次世代リーダーの育成」です。

経営幹部に求められる能力と、一般社員に求められる能力は異なります。社員に求められるのは、チームプレーヤーの1人として与えられた役割をこなすという、実際的な業務遂行能力です。それに対し、経営幹部には、経営戦略の決定や課題分析など、より巨視的な能力が求められます。しかしこうした能力は、社員として日々の業務をこなしているだけでは、なかなか身に付かないのが実情です。

「ジュニアボード」には、この溝を埋めるための機能が期待されています。疑似的に経営幹部を経験させることで、社員の中から将来の幹部候補を育成しようという狙いがあります。

若手社員の意見などを経営に取り入れる

企業にとってありがちな問題が、経営陣の思考が固まってしまうことです。トップが古い考えに固執して、現場の実情や意見とずれが生じるようになると、企業経営は立ちいかなくなります。

「ジュニアボード」は、そうしたことを防ぐために設置される部分も大きくなっています。若手や中堅社員が参加し、積極的に意見や提案を述べることで、柔軟な発想を経営に取り込もうという狙いがあります。

「ジュニアボード」のメリット

「疑似役員会」を意味する「ジュニアボード」の制度は、日本の企業でもあちこちで取り入れられています。では、「ジュニアボード」を設置することは、具体的にどんな利点があるのでしょうか。ここでは、「ジュニアボード制」を導入するメリットについて見てみましょう。

若手社員の経営参画意識を強める

通常であれば、若手や中堅の社員は目の前の仕事をこなすだけで、経営的な視点で考えることは少なくなりがちです。しかし、「ジュニアボード」では経営全般にかかわる課題が扱われますから、自然と会社全体を気にする思考を身につけることができます。こうした視点を持つことで、経営参画意識がアップし、日常的な業務にもより積極的に取り組めるようになるというメリットがあります。

会社内の風通しが良くなる

「ジュニアボード」では、経営層と現場の間で意見交換が行われますから、役職間の余計な垣根を取り払う効果があります。また、「ジュニアボード」のメンバーは各部署から横断的に選ばれるので、セクショナリズムなどの弊害を取り除く効果も期待できます。

最後に

以上、「ジュニアボード」の意味や使い方について、いろいろと紹介してきました。

「ジュニアボード」は、疑似体験ながら、若手社員でも経営層の役割を務められる制度として重要な意味を持ちます。日本企業でも取り入れるケースは少なくないので、覚えておいて損はないでしょう。例文で紹介したような使い方を踏まえ、正しい使用を心掛けてください。