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一般常識

「実動」「実働」の意味と違い

「実動」「実働」の意味と違い

「実動」「実働」の意味と違い

「実動」と「実働」は、どちらも「じつどう」と読む熟語です。字面も意味合いもよく似ていることから、使い分けに悩むケースも少なくありません。たとえば「“じつどう”部隊」や「“じつどう”時間」という場合は、どちらの表記を使うべきなのでしょうか。あるポイントを押さえることで、こうした使い分けが容易になります。

今回は、「実動」と「実働」の意味や違いについて詳しく解説していきますので、両者の使い分け方が知りたいという方は、参考にしてみてください。

「実動」

実動

「実動」とは、「見かけだけでなく、実際に動いていること」という意味の言葉です。機械や車両を実際に動かすことや、人が行動することなどについて言います。「Aのチームを実動部隊として現地に派遣する」「現在実動している車両は3台です」「日米合同の実動演習が先日行われた」のように使われます。

「実動」の「実」は「本当」「実行する」を意味し、「動」は「うごかす」「はたらく」などを意味しています。

「実働」とは意味が重なる部分もありますが、「実動」の方が表す範囲が幅広いという点が違います。「実働」は後述するように、主に「労働」の意味で使われますが、「実動」の場合はそれに限定されない点が特徴です。「NPOの“じつどう”組織」などという場合は微妙ですが、「労働」の意味に縛られないことから、「実動」が適当であると言えます。「“じつどう”部隊」も「実働」を当てる場合もありますが、通常は「実動」の表記が使われます。

実働

実働

「実働」とは、「実際に仕事に就いて労働すること」という意味の言葉です。また、「実働時間」の略語として使われる場合もあります。「実働8時間の仕事」「納期は実働45日です」「タイムカードで実働時間を計算する」のように使われます。ちなみに「実働時間」は、「実労働時間」や「労働時間」と言われる場合もあり、「勤務時間から休憩時間を差し引いた時間」を指します。

「実働」の「働」の字は、「はたらく」や「つとめる」を意味しています。

上で述べたように、「実動」とは一部意味合いが共通しますが、表す範囲の広さには違いがあります。「実働」の場合、「労働」の意味合いにほぼ限定される点が特徴で、「社員の“じつどう”時間」という場合には、「実働」を使うのが適しています。一方、車や機械などに関しては、専門用語を除いて「実働」の表記はあまり使われません。

「実動」「実働」の意味と違い

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