HOME>一般常識>「意外」「以外」「存外」「案外」「思いの外」の違い

一般常識

「意外」「以外」「存外」「案外」「思いの外」の違い

「意外」「以外」「存外」「案外」「思いの外」の違い

意外・以外・存外・案外・思いの外の違い

「意外」や「以外」など、「~外」と書く言葉は数多くあります。それらは多くが似た意味合いを持ち、違いを指摘するのが難しいものも少なくありません。しかしそうしたものにも、微妙なニュアンスや使い方の違いは存在します。使い分けに悩まないよう、細かい意味合いについて知っておきたいところです。

そこで今回は、「意外」「以外」「存外」「案外」「思いの外」という5つの言葉について、詳しく解説していきます。

意外とは

「意外」とは、「考えていたものと状態に大きく違いがあること」という意味の言葉です。思いがけないできごとや、様子などを言います。読み方は「いがい」になります。
「意外」の「意」は「思い」や「考え」を表し、「外」は「ある範囲に含まれない部分」を表します。つまり、実際の状態が、自分の考えていたものの範囲外にあるという様を指して、「意外」と言うわけです。「意外な展開」「意外にもろい」「それほど意外ではなかった」「意外と言えば意外だ」などのように使われます。

「意外」と「以外」の発音は同じですが、意味合いは全く違います。「以外」はこの後見るように、「思いのほか」といった意味はありません。

以外とは

「以外」とは、「ある範囲の外側である」「そのほかのものである」という意味の言葉です。また、「それを除いたほかのものごと」という意味も持ちます。読み方は「いがい」です。
「以外」の「以」にはさまざまな意味がありますが、この場合は「~より」「~から」を表します。「外」は上記のように、「ある範囲内にない部分」ということを表します。つまり、ある範疇に収まらないものやことを指すのが、「以外」ということになります。「彼以外のメンバーは全員女性です」「それ以外には方法がない」「自分の好きなこと以外にはまるで興味がない」などのように使われます。

上でも説明したように、「以外」と「意外」は全く異なる意味合いを持ちます。「以外」は「そのほか」などの意味であり、「予期しないこと」などの意味合いは含みません。

以上・以下・未満・超え・以内・以前・以降・以来・以外は基準を含むかの違い

存外とは

「存外」とは、「ものの程度などが、予期したものと異なっていること」といった意味の言葉です。読み方は「ぞんがい」になります。
「存外」の「存」は、この場合「思う」「考える」という意味を持ちます。これは日本だけの意味で、「異存」などと同じ使い方になります。「外は存外寒い」「存外の活躍だった」「存外なもてなしを受けた」などのように使います。また、それほど多い使い方ではありませんが、「存外な奴だ」などのように、失礼な人間に対して使う場合もあります。

「存外」と「案外」は意味合いがかなり似ていますが、ニュアンスには微妙な違いがあります。「存外」の方がより堅い表現で、口語としては使われる頻度はあまり高くありません。

案外とは

「案外」とは、「予想がはずれること」や「思いがけないこと」を意味する言葉です。想像していたものと実際に違いがあるような場合に使われます。読み方は「あんがい」になります。
「案外」の「案」は、この場合「考え」を意味していますから、「考えていたことの範囲にない事態」を表していると言えます。「案外用事が早く終わった」「彼は案外デリケートだ」などのように使われます。

「案外」と「意外」との違いは、事態の予想ができたかどうかという点にあります。「案外」の場合は常に予想が外れることを意味しますが、「意外」の場合は、予期していない出来事が起こることも意味合いに含んでいます。

思いの外とは

「思いの外」は、「事態が考えていたことと違うこと」といった意味の言葉です。予想していたこととは、別の状況が発生することを意味します。読み方は、「おもいのほか」になります。
「思い」は文字通り「考え」や「予想」を指しており、その外にある出来事というのが、「思いの外」の表すところです。「思いの外話がはずんだ」「思いの外良い映画だった」のように使われます。

「思いの外」の意味合いは、「存外」や「案外」とほとんど同じと言えます。ただ、「思いの外」の方が話し言葉としてよく使われるという点は、「存外」とは異なります。また、「案外」との微妙なニュアンスの違いで言えば、「思いの外」の方が予想から外れている程度がやや大きいということが挙げられます。