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祝日・祭日・祝祭日の違い

祝日・祭日・祝祭日の違い

祝日・祭日・祝祭日の違いとは

祝日とは

祝日は、「国民の祝日」というのがその正式な呼び方で、法律で定められた日曜日を除く休日を言います。この法律とは、具体的には「国民の祝日に関する法律(祝日法)」第2条を指しており、昭和23年に施行されました。

祝日は、1月1日の元日に始まり、12月23日の天皇誕生日(2018年まで)に至るまで、1年間で合わせて16日が制定されています。
これらの祝日が日曜日と同日になる場合は、その後に来る最初の平日が、休日として振り返られます(振替休日)。また、前後を祝日に挟まれた平日は、休日扱いとされることになっています(国民の休日)。

現在、国民の休日が適用される可能性があるのは、敬老の日(9月の第3月曜日)の2日後に、秋分の日(9月21~24日ごろ)が来る場合に限られます。
祝日は、祭日という言葉と混同しやすくなっていますが、実際には明確な違いがあります。それについては、以下で説明していきます。

あなたはいくつ知っていますか?「国民の祝日」の由来

祭日とは

祭日とは、本来宗教において重要となる、祭祀(儀礼・儀式)を行う日を言います。
祭日はさまざまな宗教に存在しますが、日本の神道においても、多くの日が祭日として定められています。
具体的には、2月11日の紀元節や、4月3日の神武天皇祭、10月7日の神嘗祭などです。これらは明治41年に皇室祭祀令として定められ、その大半が、明治政府によって国家の休日に指定されました。現在、「祭日=休日」のイメージがあるのはこのためですが、前述のように、実際は両者には明らかな違いがあります。祝日は祭日と違い、宗教的な意味合いはありません。

なお、昭和22年に皇室祭祀令が廃止されたことにより、現在は法律で定められた祭日は存在しません。しかし、宮中祭祀では今なお行われており、現行の祝日にも、その一部が名前を変えて引き継がれています。

祝祭日とは

祝祭日とは、文字通り祝日と祭日を掛け合わせた言葉です。

祝祭日という言葉が使われていたのは、主に明治の中頃から、戦後まもなくにかけての期間です。この時期には、上記のように神道の祭祀(大祭)を基本として、それに国家の記念日(祝日)を合わせたものを、休日として定めていました。このことから、休日は「祝日大祭日」と呼ばれており、縮めて「祝祭日」というようになったという経緯があります。

前述のように、昭和22年に皇室祭祀令が廃止され、23年から祝日法が施行されたことにより、「祝日」または、「国民の祝日」が正しい呼び方となりました。
現在でも祝祭日という呼び名は残っていますが、厳密には以上のような違いがあります。

まとめ

このように、祝日とは、日本の祝日法で定められた休日を言います。昭和23年から制定されたもので、それ以前には別の休日が設けられていました。それが神道の大祭をベースにした「祝日大祭日」で、一般に祝祭日と呼ばれるものです。祝祭日は、単に祭日という呼び方もされますが、本来祭日という言葉は、「宗教上重要な儀礼を行う日」という意味になっています。

祝祭日や祭日は、宗教的な色合いが濃いという点で、祝日と大きく異なっています。こうした違いに気をつけて、これらを使い分けるようにしましょう。

祝日・祭日・祝祭日の違い

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