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一般常識

「平準化」「標準化」の意味と違い

「平準化」「標準化」の意味と違い

「平準化」「標準化」の意味と違い

「平準化」と「標準化」の2語は、どちらもビジネスシーンで耳にする機会が多くなっていますが、意味合いや読み方が似通っていて区別が容易ではありません。特に「業務平準化」「業務標準化」などと言われると、どちらがどういう意味かで混乱してしまう人も多いでしょう。果たしてこの2語を使い分ける際は、どういった点に気を付ければよいのでしょうか。

今回は「平準化」と「標準化」の意味や違いについて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

平準化とは

平準化

「平準化(へいじゅんか)」は、「平準」と「化」の2語に分解することが可能です。「平準」には、「水準器で測って水平にすること」「平らにすること、でこぼこをなくすこと」の2つの意味がありますが、この場合は後者の意味になります。これに「そのような物や事、状態に変える」という意味の接尾語「化」をつけたのが、「平準化」という言葉です。つまり「平準化」とは、「物事がでこぼこがなく均一な状態になるよう仕向けること」といった意味を指すことになります。「物価の平準化をはかる」「業務平準化」などのように使われます。

ビジネス用語としての「平準化」と「標準化」は、それぞれ狙いとする効果や使用する対象に違いがあります。「業務の平準化」という場合、「人材の効率的な活用」を狙いとして、「従業員の業務量」に対し使われるのが一般的です。具体的には、個々の従業員の負担に差が出ないよう、業務量を均一にして偏りをなくす取り組みを指すようになっています。

標準化とは

標準化

「標準化(ひょうじゅんか)」とは、「標準に合わせること、標準に近づくこと」という意味の言葉です。この場合は、「スキルの標準化を目指す」のように使われます。

また「標準化」には、「製品や資材などの多様化・複雑化しやすい事柄について、一定の基準を定めること」の意味もあります。この場合、「商品の規格を標準化する」のような使い方をされます。

ビジネスシーンで使われる際の「標準化」と「平準化」は、上記のように使用の目的や対象が違います。「標準化」は「業務プロセス」や「成果物の水準」に対して使われる言葉で、それらの効率化・安定化を目的として行われる点が特徴です。ですから「業務の標準化」という場合は、業務の進行手順をマニュアル化するなどにより、従業員ごとの作業の質のばらつきをなくす取り組みを指すことになります。こうした点に留意して、2つの言葉を使い分けましょう。

「平準化」「標準化」の意味と違い

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