一般常識
「汎用(汎用性)」「凡庸(凡庸性)」の意味の違いとは

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「汎用(汎用性)」「凡庸(凡庸性)」の意味の違いとは
日本語には、字面が似ているために意味を混同しやすい熟語がたくさんあります。その一種が、「汎用(汎用性)」と「凡庸(凡庸性)」の2つの言葉です。しかし、これらは一見似ていても、実際の意味はまったく異なります。
今回は、「汎用(汎用性)」と「凡庸(凡庸性)」の意味の違いについて、詳しく解説していきます。
汎用(汎用性)とは
「汎用」とは、「いろいろな方面に広く用いること」という意味の言葉です。ある1つのものを、さまざまな用途で使うことを言います。読み方は、「はんよう」になります。「汎用」の「汎」は、「ひろくいきわたる」を意味しています。
「汎用」という言葉は、「汎用性」という形でよく使われます。「汎用性」とは、「そのものがどれだけ広い方面で使えるか」を表す言葉です。「汎用性が高い」「汎用性に乏しい」といった具合に使われます。
汎用性が高いものとして、具体的に挙げられるのは、パソコンやスマートフォンといった機器でしょう。これらはインターネットを閲覧したり、メッセージをやり取りしたり、電話をしたりと、1つの端末でいろいろな使い方ができるようになっています。
「凡庸(凡庸性)」との違いについては、以下で見ていきましょう。
凡庸(凡庸性)とは
「凡庸」とは、「平凡でとりえのないこと」を意味する言葉です。とりたてて特徴もなく、他人に勝る目立った特技などもないこと、またそうした人を指しています。読み方は、「ぼんよう」です。「凡庸性」はそれほど使われる表現ではありませんが、「凡庸さの度合い」といった意味を持ちます。
「凡庸」の「凡」は「普通」などを表し、「庸」は「平凡」や「つきなみ」を意味しています。「彼の凡庸さにはあきれる」「誠実だが凡庸な人間だ」のように、どちらかというとネガティブな意味合いで使われることが多くなっています。
このように、「汎用(汎用性)」と「凡庸(凡庸性)」は、読み方は似ていても意味は全く違います。「凡庸(凡庸性)」には、「たくさんの用途がある」といった意味合いはありません。
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