一般常識
「廃墟」「廃屋」の意味と違い
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「廃墟」「廃屋」の意味と違いとは
最近は趣味の対象としても扱われる「廃墟」ですが、これと似たイメージの言葉に、「廃屋」というものがあります。これらは共に、人のいないさびれた場所に対して使われるものの、完全に同じ意味を表すわけではありません。では、どういった点に違いがあるのでしょうか。
今回は、「廃墟」と「廃屋」の意味や違いについて、詳しく解説していきたいと思います。
「廃墟」とは
「廃墟」とは、「建物や市街の、荒れ果てた跡」という意味の言葉です。家屋などの建物や、集落や市街といった場所が、人や自然の力などによって破壊され、長い間打ち捨てられて荒れ果てている状態を指します。読み方は「はいきょ」で、「故郷は住民がすべていなくなり、今は廃墟となっている」「この街は長年の戦闘により、もはや廃墟同然のありさまだ」のように使われます。
「廃墟」の「廃」という字は、「役に立たなくなる」「使われなくなる」を意味しています。一方「墟」の字は、「うつろ」などを意味しますが、この場合は「昔の建物などの跡」の意味になります。
「廃屋」との違いは、「使われる対象範囲の広さ」にあります。「廃屋」の場合、後述のように家屋についてしか使われませんが、「廃墟」はこれとは違い、ビルや市街といったものにも使われるようになっています。
「廃屋」とは
「廃屋」とは、「住む人がいないまま、荒れ果ててしまった家屋」という意味の言葉です。無人の状態で管理されず、長年放置された家を指し、「廃家(はいか)」とも呼ばれます。読み方は「はいおく」で、「近所の廃屋は、危険なので近々取り壊すらしい」「久しぶりに知人の家を尋ねると、すっかり廃屋と化していた」のように使われます。
「廃屋」の「屋」は、「人が住むための建物」を指します。
「廃屋」と「廃墟」は、どちらも「無人のまま長年打ち捨てられている」という点では違いありませんが、「何に対して言うか」という点で使い分けられます。「廃墟」が上記のように、家屋やビル、市街などについても言うのに対し、「廃屋」は家屋にしか使われない点が特徴です。つまり、「廃屋」は「廃墟」の一種と言うことができます。
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