一般常識
「下宿」「一人暮らし」の意味と違い
スポンサーリンク
「下宿」「一人暮らし」の意味と違い
進学や就職などを機に、親元を離れるという人は大勢います。そうした時に選択肢の1つとして挙がるのが、「下宿」という生活形態です。特に学生にとってはなじみ深い暮らし方ですが、「“一人暮らし”とどう違うのか」という疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。どちらも一人部屋で暮らすイメージは共通していますが、どういった点で区別されるのかが気になるところです。
今回は、「下宿」と「一人暮らし」の意味や違いについて解説していきますので、両者を使い分ける際の参考にしてみてください。
「下宿」とは
「下宿(げしゅく)」の意味は、いくつかに分けられます。まず、旅館業法における「下宿」とは、「1ヵ月以上の期間を単位として宿泊料を定め、利用者を宿泊させる有料宿泊施設」を指します。この場合は「したやど」とも言い、アパートなどの貸室業とは異なります。
もう1つの意味は、「契約した期間中部屋代や食費などを支払う代わりに、よその家に住まわせてもらうこと」というものです。また、そうして住む家や部屋についても言います。このほかに、「やどさがり(奉公人が暇をもらって親元などへ帰ること)」の意味もあります。
一般的には2番目の意味で使われることが多くなっていますが、現在の「下宿」は多少様変わりし、学生アパートなどで暮らすことも含まれるようになっています。その点「一人暮らし」と違いは無いように見えますが、「下宿」の場合は管理人や大家との同居が前提となる点で区別されます。
「一人暮らし」とは
「一人暮らし(ひとりぐらし)」とは、文字通り「1人で生活すること」という意味の言葉です。親や同居人などと一緒ではなく、自分だけで家やアパートの一室などで暮らすことを言います。「一人暮し」や「独り暮らし」などとも書かれます。「大学生になって、自由な一人暮らしを満喫している」「一人暮らしは気楽だが、その分苦労も多い」などのように使われます。
「一人暮らし」と「下宿」は、上記のように現在ではかなりスタイルが近づいていますが、「管理人や大家が同居しているか」という点で使い分けることができます。管理人などが必ず同じ建物内にいる「下宿」とは異なり、「一人暮らし」では管理人が常駐しないことの方が一般的です。また、「下宿」では食事が提供されることが多いのに対し、「一人暮らし」では、食事の用意は基本的に自分でしなくてはならないという違いもあります。
そのほか、「下宿」では風呂やトイレなどが共用となるケースが多い一方で、「一人暮らし」の多くは個々でそうした設備を使えるという違いも指摘できます。
この記事が気に入ったら いいね!しよう