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海外にはない!? 外国の料理っぽいけど実は日本発祥の料理20選

海外にはない!? 外国の料理っぽいけど実は日本発祥の料理

外国の料理っぽいけど実は日本発祥の料理

日本では、フランス料理や中華料理、インド料理などさまざまな国の料理を楽しむことができます。しかし、定番の洋食メニューや中華料理、人気のスイーツのなかには、海外から来た料理だと思っていたものが、実は日本で誕生したものだったということが多くあります。これを知らないと、たとえば海外旅行でレストランに入って、本場だからと思って注文した料理が、通じず恥ずかしい思いをするなんてことにもなりかねません。

今回は外国の料理っぽいけど実は日本発祥の料理を20品ご紹介いたします。

オムライス

オムライス

オムレツはフランス料理に由来すると言われますが、チキンライスを卵で包んだ料理「オムライス」は日本発祥の料理です。名称もフランス語のオムレットと英語のライスを組み合わせた和製英語です。

発祥には諸説ありますが、現在のスタイルに近いものを最初に出したのは、大阪心斎橋の「北極星」と言われています。また、それより前に東京の「煉瓦亭」で「ライスオムレツ」というメニューがあったそうですが、こちらは溶き卵に白米やみじん切りの具を混ぜて焼いたものであったそうです。

天津飯

天津飯

中華料理店でおなじみの「天津飯」。その名前から中国の天津市に由来する料理と思う人も多いのではないでしょうか。しかし、実は中国には天津飯に該当するような料理はなく、日本で誕生した料理だったのです。

発祥のお店については、浅草で1910年に創業した中国料理店「来々軒」という説と、大阪の「大正軒」の山東省出身の店主が、天津の食習慣で「蓋飯(お皿に盛ったご飯の上におかずをのせたもの)」を参考に考えたという説があります。

中華丼

中華丼

ご飯に八宝菜をのせた「中華丼」も日本が発祥の料理です。中国には似たようなあんかけご飯の料理はたくさんありますが、中華丼と呼ばれる料理は存在しません。中華丼の他に中華飯や八宝飯、五目あんかけご飯などと呼ばれることもあります。

発祥のお店や考案した人について正確なことは分かっていないそうですが、天津飯と同様に浅草の来々軒という説もあります。また、文献に初めて登場したのは昭和3年発刊の本と言われており、中華丼としてレシピが紹介されています。

エビチリ

エビチリ

「エビチリ」と略して呼ばれることの多い人気メニュー「エビのチリソース」も日本生まれの中華料理です。

「日本における四川料理の父」と言われる四川飯店の創業者の陳建民氏が、乾焼蝦仁(エビを辛いスープで炒めた料理)をヒントに考案したと言われています。
当時の日本人は、豆板醬の辛さに慣れていなかったため、ケチャップやスープなどを加えて辛みを抑えて作られたそうで、現在のレシピは陳建民氏が晩年になって完成させたものと言われています。

エビフライ

エビフライ

洋食の人気メニューである「エビフライ」も、海外からきた料理ではなく日本で誕生しました。

発祥については、諸説ありはっきりとはわかりませんが代表的なものを紹介すると、東京八丁堀にあった「松の家」が明治18年の新聞に出した広告に「フラヰ老海」という文字が登場しているという説や、明治28年に出版された「家庭叢書 第8巻 簡易料理」にエビフライが載っているなどの説があります。
なお、昭和37年には冷凍食品のエビフライも発売され、より手軽に調理できるようになりました。

ナポリタン

ナポリタン

その名称からイタリアのナポリのパスタ料理と思われるかもしれませんが、「ナポリタン」も日本で考案された料理です。もちろん海外には、トマトソースを使ったパスタ料理はありますが、ナポリタンのようにトマトケチャップでパスタを炒める料理はありません。

戦後、横浜の「ホテルニューグランド」が生トマトを使った「スパゲッティーナポリタン」を提供したのが発祥と言われていますが、ケチャップを使ったナポリタンは、昭和21年横浜に創業した洋食店「センターグリル」が始まりとも言われています。

ドリア

ドリア

「ドリア」もナポリタン同様に、「ホテルニューグランド」が発祥で、このホテルで初代料理長を務めたサリー・ワイル氏が考案した料理です。ある日、サリー・ワイル氏が宿泊客から「体調がよくないので、何かのどごしの良い料理を」とリクエストされて作ったのが、バターライスにエビのクリーム煮を乗せて、ホワイトソースとチーズをかけてオーブンで焼いた料理でした。その後「シュリンプ・ドリア」としてレギュラーメニューになったと言われています。

ミラノ風ドリア

ミラノ風ドリア

そもそもドリアが日本発祥の料理なので、ホワイトソースとミートソースをかけて仕上げた「ミラノ風ドリア」も日本で考えだされた料理です。

レストランチェーン「サイゼリヤ」の創業以来の人気メニューで、なぜミラノ風と名付けられたかというと、本場イタリアのミラノ風リゾットと同じく黄色いライスが使われていることが理由だそうです。ちなみに本場のミラノ風リゾットはサフランライスですが、サイゼリヤのミラノ風ドリアにはターメリックライスが使われています。

冷やし中華

冷やし中華

「冷やし中華」も日本発祥の料理で、宮城県仙台市にある中華料理店の「龍亭」で昭和12年に出されたのは初めといわれています。

当時は現在のようにエアコンなどが無かったため、夏には脂っこいイメージのある中華料理は敬遠されがちでした。そこで店主は、水で冷やした麺と野菜たっぷりの具材を醤油と酢をベースにしたあっさりとしたスープで食べる「涼拌麺(リャンバンメン)」を考案したのです。
上海料理にも「涼拌麺」がありますが冷やし中華とは大きくスープが異なります。

トルコライス

トルコライス

ワンプレートにピラフやスパゲッティ、ポークカツなどが盛り付けられた「トルコライス」も、海外ではなく日本が発祥の料理です。

長崎県のご当地グルメとして知られていますが、関西や横浜、川崎など他の地域にも長崎とは違ったトルコライスがあります。名前にはトルコと入っていますが、トルコとは全く関係のない料理です。そもそもトルコは、イスラム教徒が多いため豚肉を食べる習慣がありません。トルコライスに盛り付けられるピラフが、トルコ料理の「ピラウ」に由来することからトルコと付いたと考えられています。

アイスコーヒー

アイスコーヒー

料理ではありませんが「アイスコーヒー」も、日本が発祥の飲み物と言われています。

日本人がコーヒーを冷やして飲むようになったのは明治時代で、石井研堂の書いた「明治事物起源」に明治24年、東京神田の氷屋に「氷コーヒー」というメニューがあることを紹介しています。その後大正時代に入ると「冷やしコーヒー」の名前で喫茶店のメニューに登場するようになり普及しました。
海外では1840年代にアルジェリアでコーヒーに水や氷を入れて飲んでいたようですが、欧米諸国では流行らなかったようです。

クリームシチュー

クリームシチュー

「クリームシチュー」とは、じゃがいもやにんじん、たまねぎに肉を加えて牛乳や生クリームで煮込んだ料理です。そもそもシチュー自体が、料理として確立したのは16世紀後半から17世紀前半のフランスと言われています。しかし西洋には、牛乳や生クリームを使って、さらに小麦粉でとろみをつけたシチューはありません。
日本でクリームシチューが本格的に普及したのは戦後の学校給食で、カルシウム不足を補うために脱脂粉乳を使った「白シチュー」が定番メニューになってからです。

コロッケ

コロッケ

「コロッケ」は、フランス料理の前菜料理である「クロケット」を、日本人に合うようにアレンジしたのが始まりと言われています。

「一般財団法人日本コロッケ協会」のホームページによると、クロケットが日本に伝えられたのが明治5年で、当時の日本では乳製品の加工技術が普及していなかったためジャガイモを使ったポテトコロッケが発明されたそうです。そして、従来のクロケットはクリーコロッケ、ジャガイモを使ったものはポテトコロッケと日本独自のメニューとして普及しました。

ジャーマンポテト

ジャーマンポテト

当たり前と言えば当たり前なのですが、本場のドイツには「ジャーマンポテト」という名前の料理はありません。ジャーマンポテトとは和製語なのです。

似てる料理としては、「ブラートカロトッフェルン(焼きジャガイモ)」や「シュペックカロトッフェルン(ベーコン&ジャガイモ)」など似ている料理は、ドイツの家庭料理として日常的に食べられています。これを見た人が、確かなことはわかりませんが、ドイツ的なジャガイモ料理ということで名付けたのではないかと言われています。

石焼ビビンバ

石焼ビビンバ

専用の石鍋を高温に熱して、そこにご飯やナムル、キムチなどを入れて焦がしながら食べる人気の韓国料理「石焼ビビンバ」も、実は日本で誕生した料理だという説があります。

諸説あるのですが、1970年頃に大阪の在日韓国人が営む韓国料理店で考案されたという説が有力です。しかし、韓国の明洞にも石焼ビビンバ発祥を名乗る「全州中央会館 明洞本店」があり、多くの観光客が訪れています。本当の発祥が日本なのか韓国なのか、真偽のほどはわかりません。

プリンアラモード

プリンアラモード

カスタードプリンに、アイスクリームやフルーツを盛り合わせてホイップクリームを添えたスイーツ「プリンアラモード」も日本で考案されたと言われています。

その発祥は、「ドリア」や「ナポリタン」と同じ横浜の「ホテルニューグランド」です。当時のパティシエが、アメリカ人将校の夫人たちを喜ばせたいと考案したメニューで、華やかな見た目とアメリカ人でも満足できるようなボリューム感を考えて作られたそうです。
それにしても、ホテルニューグランドが日本の洋食にもたらした影響はすごいですね。

ジンギスカン

ジンギスカン

北海道のご当地グルメとして有名な羊の肉を焼いた「ジンギスカン」ジンギスカンを焼く時には、中央部が盛りあがった鉄製のジンギスカン専用の鍋が使われます。羊の肉自体は、広く海外で食べられており、ジンギスカンは中国満族料理の烤羊肉(カオヤンロウ)が起源であるとする説が有力です。

「成吉斯汗鍋」(じんぎすかんなべ)という言葉が登場したのは、大正15年の「素人に出来る支那料理」で、中国在住の日本人が命名したものとされています。

ミルクレープ

ミルクレープ

ミルクレープは、クレープと生クリームまたはカスタードクリームを幾重もの層にしてつくられたケーキです。

その名称の雰囲気からフランス料理と思われがちですが、「ミルクレープ」は、西麻布のカフェ「ルエル・ドゥ・ドゥリエール」が発祥といわれています。日本で誕生したと言うことで、名前のミルクレープはミルクとクレープを合わせた造語と思うかもしれませんが、フランス語の「千枚のクレープ」という言葉が由来となっています。

モンブラン

モンブラン

フランス料理のデザートとしても人気の「モンブラン」ケーキ。このモンブランを日本で初めて提供したのは、東京の自由が丘にあるその名も「モンブラン」というお店です。

このお店の初代店主が、フランス東部のリゾート地「シャモニー=モンブラン」で出会ったメレンゲベースのマロンケーキを参考に、オリジナルのモンブランを考案したのが始まりと言われています。
発祥の地であるフランスのモンブランは、日本のように黄色くないので、日本人に馴染みのあるモンブランは日本で誕生したと言えるのではないでしょうか。

ウィルキンソン

ウィルキンソン

すっきりとした飲む口で、さまざまな料理にもあう「ウィルキンソン」も、海外のブランドではなく日本産の炭酸水です。

明治22年頃、英国人のジョン・クリフォード・ウィルキンソン氏は狩猟のため行った宝塚の山中で炭酸鉱泉を発見しました。そしてウィルキンソン氏は明治23年から「仁王印ウォーター」の名で販売を開始しました。その後明治37年に、仁王印ウォーターは「ウヰルキンソン タンサン」と名前を変えて日本はもとより海外でも販売されるようになったそうです。