一般常識
「~づらい(~しづらい)」「~ずらい(~しずらい)」の意味と違い

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「~づらい(~しづらい)」「~ずらい(~しずらい)」の意味と違いとは
仮名の「づ」と「ず」は発音がまったく同じであることから、表記の使い分けに迷うことが少なくありません。「~づらい(~しづらい)」と「~ずらい(~しずらい)」の場合も、どちらを使うべきかで悩んだという経験を持つ人も多いでしょう。
今回はそうした人のために、「~づらい(~しづらい)」と「~ずらい(~しずらい)」の意味や違いについて解説していきたいと思います。
「~づらい(~しづらい)」とは
「~づらい(~しづらい)」とは、「あることをするのが難しい」「何かがやりにくい」という意味の言葉です。「~」の部分には動詞の連用形が入り、その動作をするのが困難であることを指します。具体的には、「このコピー機は使いづらい」「周りの音がうるさくて、電話の声が聞きづらい」「君の話はいつも分かりづらい」のように使われます。
「づらい」という言葉は、漢字にすると「辛い」となります。「辛」の字は「入れ墨を入れるための針」の象形から成り、「精神的に苦しい」「対処が難しい」の意味を持ちます。
「つらい」が「づらい」と濁音化しているのは、2語が結びついた言葉で2つ目の語の最初の音が濁る「連濁」と呼ばれる現象(「いけ+はな=いけばな」など)のためです。
「~ずらい(~しずらい)」との違いは、「~づらい(~しづらい)」の方が正しい表記である点にあります。
「~ずらい(~しずらい)」とは
「~ずらい(~しずらい)」の意味も、「ある動作をするのが難しい」というもので、「~づらい(~しづらい)」の場合と違いはありません。ただ、実際には「~ずらい(~しずらい)」という表記は間違いであるという点で、「~づらい(~しづらい)」とは明確に異なります。
上で述べたように、これらの言葉を漢字にすると、「~辛い(~し辛い)」となります。「辛い」の読みは「つらい」ですから、濁音化した表記は「づらい」が正解です。つまり、「ずらい」と書くのは明らかな誤りということになります。ですので、使い分けるのではなく、「~づらい(~しづらい)」のみを使うように気を付けましょう。
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