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「逃げ水」「陽炎」「蜃気楼」の意味と違い

「逃げ水」「陽炎」「蜃気楼」の意味と違い

逃げ水・陽炎・蜃気楼の意味と違い

自然現象の中には、人間にとって不思議なものが多くあります。特定の条件下で起こる「逃げ水」や「陽炎」「蜃気楼」といったものも、その一種でしょう。これらはどれも、空気の密度と光の関係で起こる現象ですが、詳しくはどういった違いがあるのでしょうか。細かい理屈については、よくわからないという人も多いと思います。そこで今回は、「逃げ水」「陽炎」「蜃気楼」の意味と違いについて解説していきたいと思います。

逃げ水とは

「逃げ水」とは、あたかも地面に水があるように見える現象のことです。

風のない、良く晴れた暑い日に起こる現象で、実際には水などないにもかかわらず、少し先に水が溜まって見えるようになっています。近づいてもそこに水はなく、さらに先に同じようなものが見えるだけのため、まるで水が逃げていくように感じられるという意味でこの名がついています。
アスファルトの路面で見られやすい現象ですが、砂漠でも同じようなものがよく見られます。「地鏡」とも呼ばれます。

「逃げ水」の仕組みは、基本的に蜃気楼と同じです。「逃げ水」の場合は、地表近くの空気が熱せられ膨張することでプリズムのような効果を生み、上の景色がまるで道路表面に映っているように見えるようになっています。

「陽炎」などとの違いについては、以下で見ていきましょう。

陽炎とは

「陽炎」とは、春や夏に見られる、空気中に立ち上るゆらめきのことです。
良く晴れて風がなく、かつ日差しが強い時に、空気中の光が屈折して見える気象現象を意味します。特にアスファルトの上や自動車の屋根部分、飛行機のエンジン周辺などでよく見られます。

「陽炎」のメカニズムは、以下の様なものです。大気は温度の変化に応じて密度が変わりますが、熱い空気と冷たい空気が隣り合っている場合、光は冷たい高密度の空気の方へ屈折するようになっています。「陽炎」が出る時は、大気の中に熱い空気と冷たい空気が混在することから、さまざまな方向への光の屈折が生じて、空気がゆらめいて見えるわけです。
「蜃気楼」との違いなどについては、以下で見ていきましょう。

蜃気楼とは

「蜃気楼」とは、地上や水上の物体が浮き上がったり、転倒して見える現象のことです。「蜃気楼」の「蜃」は大ハマグリのことで、「蜃が気を吐いて楼閣(建物)をつくる」とされたことからこの名が付きました。

「蜃気楼」は、「光の屈折現象」という意味では、「逃げ水」や「陽炎」と違いはありません。やはり、大気中に密度の異なる空気が隣り合って存在する時に起こる気象現象となっています。
ただ、「逃げ水」は上方の景色が地面に反射するように見えるのに対し、「蜃気楼」はより遠くの景色が浮き上がったり、転倒して見えるという違いがあります。また、「陽炎」は密度の異なる空気が混在して起こるのに対し、「蜃気楼」は密度の異なる空気が層状に分布することで起こる点が異なります。