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「源泉徴収」「年末調整」「確定申告」の意味と違い

「源泉徴収」「年末調整」「確定申告」の意味と違い

「源泉徴収」「年末調整」「確定申告」の意味と違いとは

納税は国民の大事な義務ですが、税に関するワードとして比較的よく聞くのが、「源泉徴収」「年末調整」「確定申告」の3語でしょう。これらは社会人ならおなじみの言葉ですが、実は詳しい内容をよく知らないという人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「源泉徴収」「年末調整」「確定申告」の意味と違い、使い分けのポイントなどについて解説していきたいと思います。

「源泉徴収」とは

源泉徴収

「源泉徴収」とは、「企業などが従業員らに対し報酬や給与等を支払う際に、あらかじめその金額に応じた所得税を差し引いておく制度」という意味の言葉です。読み方は、「げんせんちょうしゅう」になります。

「源泉徴収」は、従業員の給料を支払う事業者であれば、必ず行うべきとされています。差し引かれない場合は、源泉徴収漏れとして延滞税などの追徴課税の対象となります。事業者は、徴収した所得税を本来の納税義務者に代わって国に納付しますが、納付は原則として、支払った月の翌月10日までに行う必要があります。「源泉徴収」の制度により、国は徴税が確実になるほか、費用の節約にも役立つという利点があります。

「源泉徴収」と「年末調整」「確定申告」には、後述するような違いがあります。

「年末調整」とは

年末調整

「年末調整」とは、「毎月の給与所得において源泉徴収した合計と、一年間の給与総額における所得税額を比べ、発生した過不足を精算すること」という意味の言葉です。

前述のように、毎月の給与からはあらかじめ所得税が「源泉徴収」として差し引かれています。しかし、これは概算の額であり、必ずしも正確なものではありません。そこで事業者は、年末に個人から詳しい情報を集め、過不足分を精算するというわけです。差額分は、少ない場合は追加で徴収され、多い場合は還付金として戻ってきます。

このように、「年末調整」は毎月の源泉徴収額の誤差を調整するための措置という点が、「源泉徴収」との違いになります。

「確定申告」とは

確定申告

「確定申告」とは、「納税者が1年間の所得税について計算し、税務署に確定申告書を出して納税する仕組み」という意味の言葉です。計算する期間は前年の1月1日から12月31日までで、納税者はこの間の所得を自ら計算し、2月16日から3月15日までの間に、税務署に申告しなければなりません。

「年末調整」との違いがやや分かりにくいところですが、「年末調整」が給与所得に対する所得税のみを扱うのに対し、「確定申告」はその他の所得税(事業所得、雑所得など)についても計算するという違いがあります。会社員で所得が給与のみという場合は、基本的に「年末調整」のみで「確定申告」の必要はありません。しかし、副業している人や、年末調整では処理できない控除があるなどの場合には、「確定申告」を行う必要があります。以上のような点を踏まえて、両者を使い分けるよう気をつけましょう。