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「フリーアドレス」の意味とは?使い方や例文

「フリーアドレス」の意味とは?使い方や例文

「フリーアドレス」の意味とは?使い方や例文

近年オフィスでは、さまざまなスタイルの働き方が取り入れられていますが、その1つに「フリーアドレス」というものがあります。概念自体は意外に古くからあったものですが、「働き方改革」が叫ばれるようになって以来、特に大きな脚光を浴びています。ではこの言葉は、具体的にはどういったことを表しているのでしょうか。

今回は、ビジネス用語としての「フリーアドレス」の意味や使い方について、詳しく解説していきましょう。

「フリーアドレス」の意味

「フリーアドレス」は、「フリーメールアドレス」とは全く別の概念です。ここでは「フリーアドレス」の意味と、その由来などについて見ていきましょう。

「フリーアドレス」とは

「フリーアドレス」とは、オフィスの形態について言う言葉で、「社員が決まった席を持たずに働くスタイル」を意味します。

従来の一般的なオフィスでは、個々の社員がそれぞれ決まったデスクと座席を持ち、そこで仕事することを基本としていました。しかし、「フリーアドレス」のオフィスでは、社員が特定の机や席を持つことはありません。具体的なレイアウトは会社によって異なりますが、通常はフロアに長机やテーブル、イスがいくつか設置されていて、社員はどの席でも自由に選べる形となっています。場合によっては、ソファに座って仕事ができるケースなどもあります。図書館の閲覧室や、カフェなどをイメージすると分かりやすいでしょう。

「フリーアドレス」では、社員はノートPCやタブレット、携帯電話などを持ち歩いて仕事をすることになります。会社によっては、社員にノートPCを貸し出したり、全フロアにWi-Fiを導入するなど、すべてのエリアで働ける環境を整えているところもあります。書類などについては、全部個人用のキャビネットか、または部署の共有キャビネットに保管するのが通常です。

「フリーアドレス」の由来と英語表現

「フリーアドレス」という言葉は、一見英語由来の外来語のように見えますが、実際には完全な和製英語になります。「自由」を意味する「フリー(free)」と、「住所」などを意味する「アドレス(address)」を組み合わせて出来ており、「決まった場所を持たない」などの意味を表しますが、こうした言い方がされるのは日本に限られます。

もともとこの働き方の仕組みを最初に考案したのは、清水建設の技術研究所でした。1987年に試験的に導入されたのが世界初で、「フリーアドレス」という言葉も、その際作られたものです。しかし、前述のように、この表現は英語圏では通用しません。英語圏で同様の仕組みを表す場合は、「hot desking(ホット・デスキング)」という表現を使うのが一般的です。これは、社員がデスク間を活発に(ホットに)移動するさまを表した言葉になります。

「フリーアドレス」の使い方・例文

上では「フリーアドレス」の意味について見ましたが、続いては実際の使い方について紹介しましょう。ビジネス用語としての「フリーアドレス」は、以下の例文のように使われます。

例文:「フリーアドレス制を導入して以来、オフィスの雰囲気が明るくなった」

例文:「モバイルワークに慣れた現代人には、フリーアドレスオフィスも特に違和感はない」

例文:「この間フリーアドレスを取り入れたばかりなのに、もう席が固まってしまっている」

「フリーアドレス」オフィスのメリット・デメリット

ここまで「フリーアドレス」の意味や使い方について見てきましたが、そもそも企業が「フリーアドレス」を導入することには、どのような利点があるのでしょうか。ここでは、「フリーアドレス」のメリットとともに、デメリットについても紹介していきましょう。

メリット

「フリーアドレス」オフィスの大きなメリットとしては、「経費が削減できる」ということがあります。個人デスクをなくすことにより、余分なスペースや備品がカットできますから、かなりのコスト削減につながります。

また、「社員同士のコミュニケーションの活発化」という点も、メリットの1つです。デスクが固定されていると、どうしても接する人間に偏りが出ますが、自由に席を動けることで、部署や役職の垣根を超えたコミュニケーションが取りやすくなります。それにより、新しいアイデアや価値観の創造も期待できます。

デメリット

逆にデメリットとしては、「集中力の低下」が挙げられます。職場がオープンになった分、雰囲気が騒々しくなったり、なじみのない人との接点が増えるなどのストレスで、落ち着いて仕事がしにくい場合もあります。

また、せっかく席の移動が可能になったのに、結局座る場所が固定化されてしまうというケースも少なくありません。同じメンバーと同じ場所で固まって仕事をするため、「フリーアドレス」にした意味があまり感じられないことも多いようです。

最後に

以上、「フリーアドレス」の意味や使い方などについて、例文を挙げつつ紹介してきました。

このように、「フリーアドレス」は「固定のデスクを持たずに働くスタイル」を意味します。「無料のメールアドレス」を表すわけではありませんので、くれぐれも混同しないよう気を付けましょう。また、英語圏では「ホット・デスキング」と表現されることについても、要注意です。