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「万博(万国博覧会)」「博覧会」「展覧会」の意味と違い
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「万博(万国博覧会)」「博覧会」「展覧会」の意味と違いとは
「万博」と言えば、「大阪万博」や「つくば万博」などで日本でもおなじみですが、「博覧会」との違いがよくわからないという人も多いでしょう。どちらも大勢の人々が、多種多様な展示物を目にするために集まるイメージですが、一体どのような点で区別されるのでしょうか。また、これらと「展覧会」との違いについても知りたいところです。
今回は、「万博(万国博覧会)」「博覧会」「展覧会」の意味や違いについて詳しく解説していきますので、それぞれを使い分ける際の参考にしてみてください。
万博(万国博覧会)とは
「万博(ばんぱく)」とは「万国博覧会」を略した言葉ですが、これらはいずれも通称で、正式な名称は「国際博覧会」になります。英語表記の「international exposition」を略して、「EXPO」とも呼ばれます。新しい文化の創造や科学の発展などを目的として、世界各国の参加により開催される博覧会を意味します。
第1回は1851年にロンドンで行われましたが、その後1928年に「国際博覧会条約」が結ばれて、現在の形が整いました。「一般博」と「特別博」に大別され、前者は広く「人類の進化」をテーマとしたものを、後者は特定の分野にテーマを絞ったものを指します。
「博覧会」との違いは、「国際博覧会条約に基づいて行われるものを指す」点にあります。詳しい違いについては、この後解説しましょう。
博覧会とは
「博覧会」とは、「産業や貿易、学術などの振興・促進を目的として、さまざまな産物や文化財などを集めて展示し、広く一般に公開する催し」という意味の言葉です。読み方は、「はくらんかい」になります。「博」は「ひろい」を、「覧」は「見る」を意味しています。
「博覧会」には、テーマや地域などに応じていくつかの種類があります。地域に応じた分類では、世界各国が参加する「国際博覧会」と、国内のみで行われる「全国博覧会」「地方博覧会」に分けられます。日本で近代的な「博覧会」が開かれたのは、1871年の「京都物産会」が最初であるとされています。
このように、「万博」は「博覧会」の一種であり、「博覧会」には他にもいくつかの種類がある点で、両者を使い分けられます。
展覧会とは
「展覧会」とは、「物品や美術品などを一定期間特定の会場で展示し、広く一般に見せる催し」という意味の言葉です。読み方は、「てんらんかい」になります。「展」の字は、「ならべる」を意味しています。
「展覧会」と「博覧会」は、どちらも「モノを並べて一般に公開する」という点では同じですが、細かい内容には違いがあります。「博覧会」が「国や企業などのさまざまな団体が、いろいろな物品を提出して展示する催し」を指すに対し、「展覧会」は主に、「美術館などが芸術品を集めて展示する催し」を指すようになっています。「美術展」や「書道展」といったものが、「展覧会」の典型にあたります。これらの「展覧会」は、啓蒙や作者・作品の認知度アップ、販売などさまざまな目的で行われます。
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