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一般常識

「名器」「名機」「銘器」「銘機」の意味と違い

「名器」「名機」「銘器」「銘機」の意味と違い

名器・名機・銘器・銘機の意味と違いとは

「めいき」と読む熟語はいくつかありますが、その中で「名器」と「名機」の2つは、特に違いが分かりづらいところです。一体この2つは、具体的にどういったものを指すのでしょうか。使い分けのポイントが知りたいところです。

そこで今回は、「名器」と「名機」の意味や違いに加え、「銘器」「銘機」との違いについても解説したいと思います。

名器とは

名器

「名器」とは、「すぐれた器物、楽器」また「有名な器物、楽器」という意味の言葉です。価値が高かったり、世の中に知られるなどしている道具類や楽器を言います。「曜変天目茶碗と言えば、天下の名器として知られている」「ストラディバリは、世界最高峰の名器だ」のように使われます。

「名器」はまた、「男性に多くの快感をもたらす女性の性器」という意味でも使われますが、こちらは俗語としての使い方であり、本来は上のような意味の言葉になります。

「名器」の「名」は、この場合「名声」や「評判」を表しています。一方「器」の字は、「うつわ」や「道具」などを表します。

「名機」との違いについては、以下で見てみましょう。

名機とは

名機

「名機」とは、「すぐれた性能を持つ機械類」といった意味の言葉です。それぞれの役割においてすぐれた働きを見せる、カメラや飛行機などの機械類を言います。「日本製のカメラには、名機と呼ばれるものが多い」「戦争では、名機と呼ばれる飛行機も作られた」のように使われます。

「名機」の「名」は、前述のように「名声」などを表し、評判が高いことを意味します。「機」の字は、本来は「機織り道具」を意味していますが、この場合は「機械」を表します。

このように、「名機」と「名器」は共に「すぐれた物」を表すものの、使われる対象は違います。「名器」が茶碗などの器具類や、バイオリンなどの楽器類を指すのに対し、「名機」はカメラや飛行機などの機械類を指すようになっています。この違いを意識すると、使い分けに迷わずにすみます。

銘器とは

銘器

「銘器」の意味は、「すぐれた楽器類」というものです。価値が高く、有名な楽器に対して使われます。「銘器として知られるチェロだけに、素晴らしい音色だ」「16世紀から18世紀にかけての北イタリアでは、銘器と呼ばれる楽器が多く作られた」のように使われます。

「銘器」の「銘」の字は、「金属」「名乗る」の象形から成っており、「金属に名をきざみつける」を表しています。本来は「きざみこむ」などを意味する漢字ですが、日本においては「銘茶」や「銘酒」など、特にすぐれたものの前につける語としても使われます。この場合は、こちらの方の意味合いになります。

このように、「銘器」は「名器」と意味合いは似ていますが、主に楽器類に対し使われるという点が違いになります。また、辞書においては「名器」の記載しかなく、「銘器」は特殊な使い方という点も異なります。

銘機とは

銘機

「銘機」とは、「すぐれた機械類」という意味の言葉です。性能のすぐれたカメラや、愛好者の評判になっているようなオーディオ類などに対し使われます。「銘機と呼ばれたカメラ」や「このメーカーのスピーカーは、銘機ぞろいだ」のような使い方になります。

「銘機」の「銘」も、上記のように「すぐれたもの」「記憶すべきもの」といった意味合いで使われています。

このように、「銘機」と「名機」はほとんど同じような意味合いですが、「銘機」の場合、使われる対象が主にカメラやオーディオ類であるという点が、両者の微妙な違いになります。また、「名機」が一般的な表記であり、「銘機」は特殊な使い方という点も要注意です。