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ビジネス用語

台所事情(ビジネス・野球・サッカー)の意味とは?分野別の例文

台所事情(ビジネス・野球・サッカー)の意味とは?分野別の例文

普段何気なく聞いたり口にしている言葉の中には、よく考えてみると意味を説明しづらいものも少なくありません。「台所事情」という言葉も、そうしたものの1つに挙げられるでしょう。よく「台所事情が苦しい」などのように使われますが、そもそも「台所事情」とは何を表しているのでしょうか。シーンごとの意味合いについても気になるところです。

本記事では、ビジネス、野球、サッカーにおける「台所事情」の意味合いと、それぞれのシーンにおける使い方を例文付きで紹介していきますので、参考にしてみてください。

台所事情の意味とは?

ビジネス

「台所事情(だいどころじじょう)」とは、家計の状態を婉曲に表現した言葉で、ビジネスにおいても「会社や団体などの財政状況」の意味で使われます。
「台所」には「炊事場」の意味以外にも、「会社・団体などの内部で、金銭の出し入れをする所」「金銭上のやりくり」といった意味もあります。

「台所」に「家計」や「財政」などの意味が加わったのは、食事の用意が家計に直結していたためです。お金を稼ぐのは主に食べるためであり、そこから食を象徴する場所である「台所」に、「家計」や「財政」の意味が含まれるようになりました。

野球

野球における「台所事情」とは、通常「ピッチャー陣の戦力状況」の意味で使われるようになっています。たとえば日本のプロ野球では、先発ピッチャーは6人でローテーションを回すのが理想とされますが、4~5人程度しか戦力として期待できる選手を揃えられない場合、「苦しい先発陣の台所事情」などと表現されます。

上記のように、「台所」には「金銭のやりくり」の意味がありますが、野球ではピッチャーの起用をめぐっていろいろと工夫や苦労が生じることが多いため、この表現が流用されることとなりました。

サッカー

サッカーにおける「台所事情」とは、「現在のチームの戦力状況」といった意味を表します。こちらも確保できる選手の状況を、家計に例えた表現になります。野球の場合もそうですが、主としてチームの戦力に不安がある場合に使われるようになっています。

サッカーは1チーム11人の選手が出場しますが、常にベストメンバーを揃えられるとは限りません。怪我や不調で、離脱を余儀なくされる主力選手が現れることもよくあります。そうしたケースが続出すると、「厳しいチームの台所事情」などといった表現をされるようになっています。

分野別の例文

各分野における「台所事情」の意味は上記のようなものですが、それでは実際の会話などにおいては、どのようにこの言葉を使うべきなのでしょうか。以下の項目では、「台所事情」の具体的な使い方を、例文を挙げて紹介していきましょう。

ビジネスシーン

例文①:「我が社の台所事情を考えると、これ以上宣伝に費用はかけられない」

例文②:「台所事情が悪化したことで、会社側は経費削減の方針を一層強化した」

野球

例文①:「今の投手陣の台所事情からしたら、勝率5割をキープできているのは奇跡と言っていい」

例文②:「どのチームも先発の台所事情は楽ではないが、ウチの場合は火の車だ」

サッカー

例文①:「現在リーグ首位を走っているあのチームでさえ、決して台所事情に余裕があるわけではない」

例文②:「A代表の台所事情は、主力の相次ぐ負傷でますます苦しくなっている」

台所事情(ビジネス・野球・サッカー)の意味とは?分野別の例文

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