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クラウドファンディングとは?3種類のクラウドファンディング

クラウドファンディングとは?3種類のクラウドファンディング

インターネットを通じたサービスにはさまざまなものがありますが、近年大きな注目を浴びているものの1つに、「クラウドファンディング」があります。
「クラウドファンディング」は、すでにさまざまなところで利用されているため、1度はその名を耳にしたことがある人も多いでしょう。話題を集めたケースとしては、小規模作品ながら異例のヒットとなった2016年のアニメ映画「この世界の片隅に」があります。
しかし、各所で話題となっている一方で、未だに「クラウドファンディング」に対する理解が浸透していない面があるのも実情です。一体どんな仕組みで、どのような特徴を持つサービスなのでしょうか?

ここでは、「クラウドファンディング」の歴史や市場規模、具体的な種類などについて詳しく解説していきたいと思います。

クラウドファンディングとは?

「クラウドファンディング」という言葉は、前述のように最近いろいろなところで耳にするようになりました。しかし、そもそもそれがどういったものなのかをきちんと説明できる人は、あまり多くないかもしれません。

「資金調達のシステム」ということは何となくわかっても、詳しい仕組みなどは、まだまだ理解されていない部分も多くなっています。そこでこの項目では、「クラウドファンディングとは何か」について、名前の意味や簡単な仕組み、歴史や市場規模などを解説していきたいと思います。

クラウドファンディングとは?

「クラウドファンディング」とは、英語の「Crowdfunding」をカタカナで表した外来語です。「Crowdfunding」は造語であり、「群集」を意味する「crowd」と、「資金調達」を意味する「funding」を組み合わせてできています。
「Cloudfunding」と表記されることもありますが、これは「cloud computing(クラウドコンピューティング)」の「cloud(雲)」と混同した誤りです。

「クラウドファンディング」を簡単に説明すると、「不特定多数の人がインターネット(クラウドファンディングサイト)を通じ、活動への支援を望む人や組織に自らの資金を提供する仕組み」ということになります。近年新しい資金調達の手段として大きく注目されており、発明品の開発や事業会社への支援、イベントの開催、映画作りやファンによるアーティストの支援など、幅広い目的で活発な利用が行われています。

クラウドファンディングの歴史

「クラウドファンディング」という言葉自体は比較的新しいものの、多くの人々から少しずつ資金を募り、何かを実現させるというアイデア自体は古くからあるものでした。例えば「勧進(かんじん)」と呼ばれるものがそれで、これは寺院や仏像などの建立・修復等を目的として、庶民から寄附を募る手法になります。

こうした手法はインターネットの普及が進んだ2000年代に、ウェブサイトを通じて資金を募るやり方に進化します。先駆けとなったのはアメリカの「ArtistShare」で、これは音楽のためのクラウドファンディングプラットフォームでした。その後「Indiegogo」や「Kickstarter」など、同様の仕組みを用いたサイトが続々と誕生します。

日本では、2001年3月にサービスを開始した「Readyfor」が、国内初のクラウドファンディングプラットフォームとなっています。

クラウドファンディングの市場

世界規模でクラウドファンディングの市場調査を行っているMassolution社のリポートでは、2014年度の世界でのクラウドファンディングを通じた総調達額は、約1兆9,440億円にも上るとしています。地域別に見てみると、割合では北米が全体の58.4%を占めるなど突出していますが、アジアも前年比320%増と、大幅な伸びを見せています。この背景には、中国市場におけるクラウドファンディングの大幅な伸びが関連しています。

一方、日本におけるクラウドファンディングの市場規模もまた、大きな伸びを見せています。2014年には143億円だったものが、2016年には533億円に伸び、さらに2017年には、その2倍以上の1,316億円にまで達しています。

クラウドファンディングの種類

「クラウドファンディング」の大まかな内容は、上で説明した通りです。しかし、一口に「クラウドファンディング」といっても、その種類にはさまざまなものがあります。大きく分けると、「購入型」「寄附型」「金融型」の3種類に分類でき、それぞれ仕組みや特徴が異なっています。
「クラウドファンディング」について理解するには、これらの中身をしっかり踏まえておく必要があります。この項目では、これら3種類の特徴などについて見ていきましょう。

購入型

「クラウドファンディング」の種類、まずご紹介するのは、「購入型」です。
購入型クラウドファンディングは、出資者にリターンとしてモノやサービス、体験や権利などが提供されるというクラウドファンディングになります。

クラウドファンディングには、大きく分けて「投資型」と「非投資型」の2つがありますが、「購入型」はこのうち「非投資型」に属しており、金銭以外の見返りが得られるのが特徴です。

資金調達やPRなど、さまざまな形で多くのプロジェクトが立ち上がっていますが、これまで購入型クラウドファンディングで国内最高額を集めたのは、ハイブリッドバイク「glafitバイク」のプロジェクト(約1億2,800万円・支援者1,284人)となっています。

寄附型

「クラウドファンディング」の種類、2つ目にご紹介するのは、「寄附型」です。
寄附型クラウドファンディングは、その名の通り寄附という形でプロジェクトを支援するクラウドファンディングとなっています。

寄附とはもちろん、金銭や財産を他者へ無償で提供することを指します。「無償」ですので、金銭やモノなどのリターンはありません。プロジェクトの理念に共感したり、世界の発展や改善に貢献したいという思いから、支援者が見返りを求めないことを前提にしている点が特徴です。
この点は、他の種類のクラウドファンディングと大きく違う点になります。

「寄附型」でよく見られるプロジェクトの例には、NPO法人や研究機関、大学の研究室、地方の地域活性化プロジェクトなどがあります。

金融型

「クラウドファンディング」の種類、3つ目にご紹介するのは、「金融型」です。
金融型クラウドファンディングは、株式発行やファンドの仕組みを利用した投融資資金を募ることができるクラウドファンディングとなっています。

「金融」とは金銭(特に産業の資金)を、それが不足している者へ融通することを指しますが、こちらのクラウドファンディングもこうした性格を持っています。

「金融型」の特徴は、支援者に対し金銭的なリターンがあるという点です。支援者は株式の取得で将来の値上がりを期待したり、ファンドの運用益を得られるなどの見返りが望めます。この点は、「購入型」「寄附型」との大きな違いになります。
「金融型」は、さらに「融資型(貸付型)」「ファンド型」「株式型」の3つに分かれますが、それぞれについては以下で見てみましょう。

融資型(貸付型)

「金融型クラウドファンディング」の1種類である「融資型(貸付型)」は、個人投資家から小口の資金を集め、それを大口化して借り手企業に融資するという仕組みのクラウドファンディングです。日本では「融資型クラウドファンディング」という呼び名より、「ソーシャルレンディング」という名称の方が認知度が高くなっています。

出資者の目的は資産運用であり、前述したように金銭的な見返りが前提となります。利率はクラウドファンディングでの募集時点で基本的に決められており、毎月金利が支払われる仕組みです。支援者としては小額から始められて金銭的なリターンが得られるというメリットがありますが、場合によっては借り手が返済不能に陥るリスクもあります。

ファンド型

「金融型クラウドファンディング」の2種類目は、「ファンド型」です。こちらのタイプのクラウドファンディングは、起案者が自らのビジネスについて出資を募り、支援者はそれに資金を出すことで、そのビジネスが生んだ利益に応じた分配金を受け取れる仕組みになっています。「事業投資型クラウドファンディング」などとも呼ばれます。

出資者は、売上等の成果や出資額に応じた金銭的見返りを得ることができ、「融資型」と比べて大きな利益を狙える点が特徴ですが、実際には期間を満了したファンドのうち、2割ほどは元手を下回っているとも言われています。
また、金銭以外でも商品や製品でのリターンが得られる案件も多く、社会貢献的な色合いが強いのも特徴となっています。

株式型(エクイティ)

「金融型クラウドファンディング」の3種類目は、「株式型(エクイティ)」です。こちらのクラウドファンディングは、支援者がリターンとして、非上場企業の株式を取得できるというタイプになっています。
海外では以前から行われていたものの、日本では長らく規制されていたサービスですが、法律の改正により、2015年から国内での運営が可能となりました。

「株式型」のメリットとしては、未上場企業の株式に投資できるという点があります。これまでは、個人による非上場企業への株式投資の機会は限られていましたが、この仕組みを通じてそれが容易となりました。その一方で、株式の売却には制限が設けられ、市場で自由に売ることができないというデメリットもあります。

クラウドファンディングとは?3種類のクラウドファンディング

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