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クラウドファンディングの出資者側(支援者側)のメリット・デメリット12選

クラウドファンディングの出資者側(支援者側)のメリット・デメリット

「クラウドファンディング」は、あるプロジェクトについての出資を、インターネット上で募れるというサービスです。これまで資金難から実現を諦めていたような計画も、多くの人から少しずつの資金を集めることで実行可能になるとして、現在さまざまな分野で活発に利用されています。
一般的には、プロジェクトの起案者側のメリットやデメリットが注目されがちですが、もちろん出資者側(支援者側)にもさまざまなメリット・デメリットがあります。クラウドファンディングを通じた支援に興味があるという人にとっては、そうした利点や難点を知っておくことは必要不可欠でしょう。

そこでここでは、クラウドファンディングの支援者にとってのメリット・デメリットについて、それぞれいくつかポイントを挙げて解説していきたいと思います。

発案者側(調達者側)のメリットデメリットについては「クラウドファンディングの発案者側(調達者側)のメリットデメリット11選」をご確認ください

メリット

「クラウドファンディング」は、前述のように現在活発な利用が進んでいるサービスです。実行者にとっては、資金集めが比較的簡単になるなどのメリットがありますが、もちろん支援者側にもさまざまなメリットがあります。
しかし、あまり詳しくない人にとっては、具体的にどういったメリットがあるか分かりにくいところでしょう。

そこでこの項目では、クラウドファンディングにおける出資者側の利点について、いくつか挙げて説明していきたいと思います。

小額からの支援が可能

小額からの支援が可能

「クラウドファンディング」における出資者側のメリット、まず1つ目は、「小額からの支援が可能」という点です。

一般の人がプロジェクトへの支援を行うに当たって、最大のハードルとなるのは、「知らない人へお金を払う」という抵抗感でしょう。どんなに立派な理念や画期的なアイデアがあったとしても、他人に自分のお金を払うのには、どうしてもためらいが生じます。
その点、クラウドファンディングではわずかな金額からでも出資が可能ですから(場合によっては数百円でもOK)、比較的気軽に支援を行うことができます。

さまざまなリターンが得られる

さまざまなリターンが得られる

「クラウドファンディング」における出資者のメリット、2点目は、「いろいろな形のリターンが得られる」ということです。

クラウドファンディングは大きく分けて、「投資型」と「非投資型」の2種類がありますが、このうち「投資型」では、主に金銭によるリターンが得られます。「お金を増やしたい」という投資目的の人には、ぴったりのサービスです。もう一方の「非投資型」でも、商品やサービスの提供という形でリターンが得られますし、それ以外でも、実行者からの謝意などの想いを得ることができます。

寄附金控除を受けることができる

寄附金控除を受けることができる

「クラウドファンディング」で出資者が得られるメリット、3点目は、「寄附金控除が受けられる」ということです。

前述のように、クラウドファンディングには「投資型」「非投資型」の2種類がありますが、そのうち「非投資型」の一種として、「寄附型クラウドファンディング」と呼ばれるものがあります。これは文字通り、リターンを期待しない「寄附」を目的としたタイプで、主にNPO法人や自治体などに対して行われます。そしてこの「寄附型」は、支援者が寄付金控除の税制優遇を受けられると言ったメリットがあります。

支援に対するリターンでのみ手に入るものがある

支援に対するリターンでのみ手に入るものがある

「クラウドファンディング」の出資者側のメリット、4点目に挙げるのは、「プロジェクトへのリターンでしか得られないものが手に入る」ということです。

すでに述べたように、クラウドファンディングではお金以外にも、商品やサービスといった形でさまざまなリターンが得られます。そしてそのリターンは、一般では販売していない特別なモノやサービス、権利などがほとんどです。こうした特権が得られるのは、支援者ならではのメリットでしょう。

プロジェクトへの参加感が得られる

プロジェクトへの参加感が得られる

「クラウドファンディング」の出資者側のメリット、5点目は、「プロジェクトへの参加感が得やすい」ということです。

一般的な「寄附」の場合、一度寄附してしまえば、そのお金がどうやってプロジェクトに使われたかを確認しづらいという面があります。一方、クラウドファンディングの場合は、プロジェクトの進行度合いに応じてメッセージを受けることができるため、自分が投じたお金の使い道なども確認しやすくなっています。
これにより、支援者は「共感したプロジェクトに参加できている」という満足感を得ることができます。

審査があるのである程度の信用が置ける

審査があるのである程度の信用が置ける

「クラウドファンディング」の出資者のメリットとして、「運営会社による審査があるため、ある程度信用しやすい」ということがあります。

出資者にとって最も心配なことは、詐欺に遭ってしまうことでしょう。せっかく善意から支援を行ったとしても、そのプロジェクトが偽物であれば意味がありません。その点、一般的なクラウドファンディングサイトでは、申請されたプロジェクトについての審査が前提となっているので、比較的安心して出資することができます。
ただ、審査基準については非公開のところもあるので、心配な場合は審査基準を公開しているサイトを見て参考にするのもおすすめです。

活動内容の確認ができる

活動内容の確認ができる

「クラウドファンディング」における出資者側のメリットとして、「活動内容をサイト上で確認できる」という点もあります。

クラウドファンディングの支援者側の流れは、サイト上でさまざまなプロジェクトを閲覧し、それらの詳細を確認した後、支援するものを選んで出資を行うというものです。しかし、出資者としては、その後のプロジェクトの経緯なども知りたいところでしょう。その点クラウドファンディングであれば、事業者からの活動報告をサイト上で見られるため、進捗状況をその都度チェックすることができます。

デメリット

ここまでは、「クラウドファンディング」で出資者側が受けられるメリットについて解説してきましたが、もちろんメリットばかりではありません。どんなサービスでもそうですが、メリットがあるものにはデメリットも存在します。実際にクラウドファンディングに参加する前に、そうした点にもしっかり目を向けておくべきでしょう。

そこでここでは、クラウドファンディングで出資者側に考えられるデメリットについて、いくつか挙げて紹介していきたいと思います。

リターンが得られない可能性がある

リターンが得られない可能性がある

「クラウドファンディング」における出資者側のデメリット、1点目は「期待したリターンが得られないこともある」ということです。

前述のように、クラウドファンディングには「投資型」と呼ばれるタイプがありますが、これはお金を出せば必ず見返りがあるというわけではありません。出資したものの、その後起案者からの音信が途絶えるといったケースもありますし、目標金額に達せずプロジェクトが実行されないケースもあります。また、何らかの事情でリターンが提供されなかったり、予想より低い額になってしまうケースもあります。

プロジェクトが実行されないことも

プロジェクトが実行されないことも

「クラウドファンディング」における出資者側のデメリット、2点目は、「プロジェクトが実行されない可能性もある」ということです。

クラウドファンディングには「購入型」と呼ばれるタイプがありますが、これには目標金額に達しなくても実施される「All-in」方式と、目標金額未達成の場合実施されない「All-or-Nothing」方式の2種類があります。「All-or-Nothing」方式の場合、せっかく出資してもプロジェクトが実行されない可能性があるため、出資が無駄になるというリスクがつきまといます。

キャンセルは基本的に不可

キャンセルは基本的に不可

「クラウドファンディング」の出資者に考えられるデメリットとして、「支援金のキャンセルができない」ということもあります。

クラウドファンディングでは、出資者が一度支援をしてしまうと、その後は原則としてキャンセルすることができません。特に「購入型」の場合は、募集期間中でもキャンセルは原則不可となっています。事業者によって対応が異なることはありますが、この点はよく踏まえてから、出資を行うかどうか判断した方が良いでしょう。

融資先の企業情報が得られない

融資先の企業情報が得られない

「クラウドファンディング」での出資者側のデメリットとして、「投資家・融資先の企業情報が分からない」ということもあります。

「購入型」や「寄附型」といったタイプのクラウドファンディングでは、基本的に起案者に関する情報を得ることができるため、支援者はそれを見て出資を判断することができます。しかし、「融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)」の場合、融資先の情報公開が規制されていることから、融資に関する判残材料が得にくいというデメリットがあります。

詐欺の可能性もある

詐欺の可能性もある

「クラウドファンディング」で出資者側に考えられるデメリット、最後に挙げるのは、「詐欺の可能性も否定できない」ということです。

上でも述べた通り、クラウドファンディングでは一般的に、申請されたプロジェクトへの審査を行っています。そのため、支援者が詐欺の案件に出くわす可能性は比較的低いものの、ゼロというわけではありません。現に海外では、これまでいくつかの詐欺的な案件が出現して、多くの支援者が巻き込まれるケースも報告されています。こうしたリスクに対しても、十分認識しておく必要があるでしょう。

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