HOME>一般常識>費用、料金、代金、賃金、価格、金額、値段、単価、価額の違い

一般常識

費用、料金、代金、賃金、価格、金額、値段、単価、価額の違い

費用、料金、代金、賃金、価格、金額、値段、単価、価額の違い

費用、料金、代金、賃金、価格、金額、値段、単価、価額の違いについて

似たような複数の種類の言葉がある時、会話や文章の中でどの言葉を使うべきか、悩む時も多いでしょう。お金にまつわる言葉にも、似たような言葉がたくさんありすぎて、使い分けに迷ってしまいます。そこで今回は、「費用」「料金」「代金」「賃金」「価格」「金額」「値段」「単価」「価額」という9つの言葉について、それぞれの意味や使い方の特徴を説明していきます。

費用とは

費用とは、何かをするために必要となる金銭のことです。目的達成のための対価である金銭的負担を言います。

生活必需品や嗜好品を購入したり、娯楽などのサービスを受ける際には、金銭の支払いが必要になりますが、そうしたものを一律に費用と言います。有形であれ無形であれ、入手するのに金銭が求められるならば、全て費用にあたります。費用という言葉が使われるのは、支払いを行う側においてで、品物やサービスを提供する側が使うことはありません。

ビジネスにおいては、費用という言葉は会計上の用語としても使われます。この場合の費用は、「経済的価値の減少」という言葉で説明されます。少々わかりづらい言葉ですが、「何かを得るために必要なお金」という意味では、一般的な用法と基本的に違いはありません。

料金とは

料金とは、あるものを利用または使用した時に生じる、金銭的な対価のことを言います。意味は費用と似ていますが、使われる場面に違いがあります。
料金という言葉は、商品の購入の際に使われることもありますが、一般的にはサービスの利用に対して使われることが多くなっています。例えば、DVDなどのレンタルや、商品の配送、物や人を紹介してもらう際などに、「レンタル料」「送料」「紹介料」などといった形で使われます。この点は、似た言葉である「代金」との違いにもなっています。

代金とは

代金とは、あるものを購入した際、購入者がそれを提供した側へ支払う金銭的対価を言います。
代金は料金と意味が似ており、同じ言葉として使われることもありますが、細かいニュアンスには違いがあります。料金という言葉が、前述のように主にサービスの利用に対して使われるのに対し、代金は商品の購入に対して使われることが多くなっています。
料金同様、電気、ガスや電話などの支払いに対しても使われます(「電気代」「ガス代」など)が、代金にはより「まとまった金額」というニュアンスがあります。
具体的に言うと、例えば携帯電話の場合、利用者がキャリアへ支払う費用は、全てを含めて代金と呼ばれます。一方、端末料や利用料など、それぞれの細かい項目に関しては、料金と呼ぶことが多くなっています。

賃金とは

賃金とは、雇用主が雇用者に対し、労働の対価として支払う金銭を言います。例えばコンビニのアルバイト店員に対し、月に1度支払われる給与が、賃金にあたります。手当や賞与といった呼び方もありますが、これらも賃金と意味に違いはありません。また金銭ではなく、物で支払われる「現物給与」についても賃金に含まれますが、これは労働基準法では違法とされています。

このように賃金という言葉は、人が働いて提供した価値に対して使われます。ですので、物の売買の際に賃金という言葉が使われることはありません。また、雇用関係がない場合の労働への支払い(タクシーの料金など)も、賃金とは呼びません。
ちなみに「賃料」という言葉は、アパートなどの賃貸借契約で、借主が支払うべき対価のことを指しており、賃金とは意味が異なります。

価格とは

価格とは、金銭的な数値で表された物の価値を言います。物やサービスの売り手が、買い手に提示する金額のことです。

価格は、それがどうやって決まるかの仕組みにより、いくつかの種類に分けられます。例えば、市場の需要と供給のバランスによって決まる「市場価格」、市場を独占する会社によって決められる「独占価格」、国による統制で決まっている「統制価格」などです。

価格は一般的に、料金と同じ意味で使われることもありますが、それぞれが表すニュアンスには違いがあります。料金の場合、物やサービスの継続的利用に対する値段というニュアンスがありますが、価格の方は、物・サービスの単発的な購入の値段というニュアンスがあります。

金額とは

金額とは、文字通り金銭的な数量を言います。貨幣の量がどれだけあるかを示す、具体的な数値のことです。

金額という言葉が指す範囲は広く、その中には費用や代金、賃金などが含まれます。貨幣に置き換えることができる価値であれば、いずれも金額という言葉で表すことができます。そのため、これらの使い分けに迷ったときは、全て金額という言葉に置き換えることも可能です。

価格もまた、金額に含まれます。通常はほとんど同じ意味として使われますが、両者には微妙なニュアンスの違いがあります。価格はモノの価値を金額に置き換えたもので、「価値」の部分に重点があるのに対し、金額は単にお金の量が問題という点が異なります。

値段とは

値段とは、売買を前提とした品物やサービスにつけられる、金銭的な価値のことを言います。
値段は、価格とほとんど同じ意味を持っています。どちらも商品の売り買いの際に必要な金額を指していますが、使い方のニュアンスには微妙な違いがあります。
価格がやや形式ばった文語的な表現なのに対し、値段はそれより平易で口語的な表現となっています。つまり、価格は主に文章などで用いられることが多く、値段は普段の会話中に使われることが多いという言い方ができます。

また、値段は商品でないものにも使えるという特徴があります。
例えば、「命の値段」という言い方はよく聞きますが、「命の価格」といった言い方はされません。このように、値段は本来金銭に置き換えられないようなものでも、比喩的な表現として使用することができます。

単価とは

単価とは、品物やサービスの最小単位に付けられる値段のことです。文字通り、「単(ひとつ)」のモノの価格という意味になります。

単価は、価格に含まれる言葉です。モノの値段という意味では同じですが、より細かい内容を表すという点が違います。価格という言葉は、数がいくらであっても使うことができますが、単価は常に1つのモノにしか使えません。りんごを例に取ると、りんご1箱の値段は、価格と表現されます。一方、その中のりんご1個ずつの値段は、単価と呼ばれるという具合です。つまり、単価は価格のより詳しい内容という言い方ができます。

価額とは

価額とは、品物の価値に付けられた値段のことを言います。
価額という言葉は、価格と混同しやすくなっています。品物の価値を金銭的な数値に置き換えたという点では、両者は確かに同じですが、それぞれの正確な意味には違いがあります。

価格という言葉が指しているのは、個別の場合の金額です。
例えば住宅の売買で、ある家に実際の価値以上の値段が付いたとしても、成立した個別の金額が、その家の「価格」になります。
一方、価額という言葉は、その家の実際の価値を表しています。つまり、より客観的な基準で評価された金額が、「価額」にあたるわけです。

価額という言葉が使われるのは、主に損害賠償や課税においてです。こうした場合は、客観的な評価に基づく値段が必要になるためです。