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企業の4つの成長ステージ(シード・アーリー:A・ミドル:B・レイター:C)

企業の4つの成長ステージ(シード・アーリー:A・ミドル:B・レイター:C)

企業の4つの成長ステージ(シード・アーリー:A・ミドル:B・レイター:C)

近年は日本でも、ベンチャーやスタートアップと呼ばれる企業を立ち上げる人が増えています。ところで、これらの企業が成長していく過程は、一般的に4つの段階(ステージ)に分けられるとされています。すなわち、「シード」「アーリー」「ミドル」「レイター」の4つですが、これらはそれぞれ特徴が異なり、それについて理解しておくことは、資金調達の面でも重要となっています。

本記事では、これら4つの成長ステージについて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

第1段階:シードステージ

ベンチャー・スタートアップ企業の成長の第1段階は、「シードステージ」または「シード期」と呼ばれます。英語では「seed stage」と書かれますが、この「seed」は植物の「種子」を意味しています。一言で言えば、「立ち上げ準備段階(場合によっては設立直後の段階も含む)」になります。

「シードステージ」においては、ビジネスモデルやコンセプトは用意されていますが、具体的な製品やサービスはまだ形になっていません。事業活動の核となるのは、「事業計画の立案」と「チームビルディング」で、強固な事業計画づくりに向けた研究開発や市場調査、経営チームの構築といった作業を中心的に行っていきます。

この段階での資金需要はそれほど大きくないものの、法人登記の費用やスタッフの人件費といった、最低限の種銭(シードマネー)は必要になります。
資金調達に関しては、自己資金か、あるいはエンジェル投資家などから行うのが通常となっています。

第2段階:アーリーステージ:シリーズA

ベンチャー・スタートアップ企業の成長ステージの2つ目は、「アーリーステージ(early stage)」です。「シリーズA」とも呼ばれますが、これは創業直後の段階を指しています。英語の「early」は、「初期に」を意味します。

この段階は、まだ事業の知名度もなく売上・利益が限られるため、ほとんどのベンチャー・スタートアップ企業が赤字の状態です。その反面、成長のために運転資金や設備資金、販売促進費には多くの資金が必要となります。このステージを乗り越えるかどうかに会社の将来がかかっており、存続をかけたあらゆる施策が試みられます。

この時期に投資家の関心を引くためには、初期プロダクトに対する反響の大きさを示し、高い確率で当初の事業計画を実現できそうだと証明することが必要になります。銀行など間接金融からの資金調達はまだ難しく、自己資金やエンジェル投資家、ベンチャーキャピタルからの調達が主になります。

第3段階:ミドルステージ:シリーズB

ベンチャー・スタートアップ企業の成長ステージの第3段階は、「ミドルステージ(middle stage)」です。「middle」は「中間」を意味しており、「エクスパンションステージ」や「シリーズB」などとも呼ばれます。これは、事業が軌道に乗り出し、成長に差し掛かった段階を指します。

この時期は順調に利益が出始め、なおかつ結果が出たことで、会社への社会的な信用も集まり出します。完全に軌道に乗ったわけではないものの、そこまであと一歩という段階です。その一方、売上が急拡大したことでさらなる設備投資や人材確保が必要となるため、資金需要も急速に拡大することになります。
ただ、事業リスクは低減していることから、民間金融機関からの資金調達は比較的容易になります。

第4段階:レイターステージ:シリーズC

ベンチャー・スタートアップ企業における成長ステージ、第4段階は「レイターステージ(later stage)」もしくは「シリーズC」です。「later」は、「後期の」を意味します。

この時期は、ビジネスモデルや組織がしっかりと確立され、経営も安定していると言っていい状態です。売上高は損益分岐点を超えており、単年黒字化も達成しています。この段階に至って、多くの企業がIPO(上場)を検討し始めることになります。また、既存事業への継続的な投資による拡大路線を取るか、それとも新規事業にチャレンジするかについての、重要な経営判断も問われることになります。

社会的信用についても十分得られていることから、ベンチャーキャピタルはもちろん、金融機関からの融資も受けやすくなっています。
ここまでくると、ベンチャー・スタートアップ企業からは一歩抜け出たと言えるでしょう。