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ビジネス用語

「ブレインストーミング(ブレスト)」の意味とは?使い方や例文

「ブレインストーミング(ブレスト)」の意味とは?使い方や例文

「ブレインストーミング(ブレスト)」の意味とは?使い方や例文

社会人になりたての人の中には、「明日の会議はブレストで」などと言われ、戸惑った経験を持つ人もいるかもしれません。この「ブレスト」とは、「ブレインストーミング」のことですが、一体何を表しているのでしょうか。

今回は、ビジネス用語としての「ブレインストーミング(ブレスト)」の意味や使い方などについて、詳しく解説していきたいと思います。

「ブレインストーミング(ブレスト)」の意味

「ブレインストーミング(ブレスト)」とは

ビジネスシーンで使われる「ブレインストーミング」とは、会議手法の1つで、「複数の参加者が、あるテーマについて自由に意見を出し合うこと」を意味します。斬新なアイデアの発見や、難題の解決法を探る時などに用いられます。従来の会議とは異なり、既成概念にとらわれない自由な発言を重ねることで、思わぬ発想などが得られるというメリットがあります。「ブレスト」と略して呼ばれることが多く、場合によっては「ブレインストーミング法」や「BS法」、「ブレーンストーミング」などと表記される場合もあります。

参加人数に決まりなどはありませんが、大体5~7人ほどが望ましいとされます。また、テーマについては、事前に知らされておく方が良いとされます。

「ブレインストーミング(ブレスト)」の由来

「ブレインストーミング(ブレスト)」というカタカナ語は、英語の「brainstorming」に由来しています。「brainstorming」は、実業家のアレックス・オズボーンが1953年に著書の中で発表したことがきっかけで、世に知られるようになった言葉です。広告代理店の副社長だったオズボーンは、創造性の開発についてさまざまな解析を行った結果、この技法を提唱するに至りました。

「brain」と「storming」から成る語ですが、前者は「脳」「頭脳」を表し、後者は「嵐」を意味する「storm」の現在分詞になります。直訳すれば、「脳内で嵐が吹く」となりますが、ニュアンスとしては「ひらめき」のような意味合いになります。

「ブレインストーミング(ブレスト)」の使い方・例文

「ブレインストーミング(ブレスト)」の意味は上記のようなものですが、具体的な使い方についても知りたいところです。ここでは、ビジネス用語としての「ブレスト」の用法について、例文を挙げて見ていきましょう。

例文:「ブレインストーミングでは、参加者の自由な発想をさまたげないことが大事だ」

例文:「ブレストの広報時には、同時にいくつかのアイデア例を出しておくのも有効だ」

例文:「ブレストでは、個人のアイデア出しの時間帯が長くなると、参加者の集中が途切れがちになる」

「ブレインストーミング(ブレスト)」の進め方・ポイント

「ブレインストーミング(ブレスト)」は、実際にはどのように進めるのでしょうか。この項目では、「ブレスト」を進める際のポイントについて見ていきましょう。

準備

まずは、「ブレインストーミング」で話し合われるテーマを設定し、それからメンバーを集めます。上で述べたように、参加者は事前にテーマの内容を知っておいたほうが、具体的なアイデアを出しやすくなります。ホワイトボードや筆記用具といった、必要な道具も事前にそろえておきましょう。

参加メンバー

参加人数については、前述のように特に決まりなどはありません。ただ、通常は10人以下のメンバーで、大体5~7人程度で行われることが多くなっています。必ずしも複数で行う必要はなく、1人で行うケースもあります。それぞれのメンバーは、できるだけ立場や考え方が異なっていた方が良いとされます。それだけ多様な意見が集められるので、効率の良い問題解決が図れます。ですので、なるべくいろいろな人に参加してもらえるよう働きかけることがポイントになります。

時間内で終わらせる

「ブレスト」の性格上、発言が長引いてしまうこともありがちですが、それでは十分な効果が望めません。無意味に長い発言を繰り返すことがないよう、司会者は時間を意識して、制限時間内にきっちり終えるようにするのがポイントです。

「ブレインストーミング(ブレスト)」の4原則

ここまで「ブレインストーミング(ブレスト)」の意味や使い方などについて見てきましたが、「ブレスト」を行う際には、最初に踏まえておくべき大事な原則があります。その原則とは、以下の4つになります。

①「結論を出さない」

「ブレスト」は自由なアイデアを出し合うことに主眼があるため、この時点で結論を出すことはしません。

②「自由奔放」

「ブレスト」では、普通では誰も思いつかないような、自由で奇抜なアイデアが重視されます。

③「量を優先」

なるべくたくさんのアイデアを出すことが重要になります。そのため、熟考したものより思い付きのような意見の方が歓迎されます。

④「結合、便乗、連想」

他人のアイデアに便乗して、それをさらに膨らませたり、新たなアイデアへ発展させるなどのやりとりが求められます。

最後に

以上、「ブレインストーミング(ブレスト)」の意味や使い方、進め方のポイントなどについて、例文を交えつついろいろと紹介してきました。

「ブレインストーミング」は、まずは自由な意見交換のために行うものです。本格的な会議ではないので、なるべく自由な発想で発言することが大事になります。「ブレスト」に出席する時は、既成概念にとらわれず、なるべく柔軟な姿勢で臨むようにしましょう。

「ブレインストーミング(ブレスト)」の意味とは?使い方や例文

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