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「青天井」の意味とは?由来や使い方・例文など

「青天井」の意味とは?由来や使い方・例文など

「青天井」の意味とは?由来や使い方・例文など

「青天井」という言葉を、まったく聞いたことがないという人は少ないでしょう。しかし、その詳しい意味合いについては、案外多くの人が首をかしげるかもしれません。ある分野ではよく使われるものの、一般的にはそれほど頻出する言葉というわけではないためです。では、この言葉は具体的に、どういった意味で使われるのでしょうか。

今回は、「青天井」の意味や使い方について、例文を上げつつ紹介していきましょう。

「青天井」の意味

「青天井(あおてんじょう)」という言葉の意味は、主に2つあります。1つは、「青い空を天井に見立てた語」というものです。「見立てる」とは「なぞらえる」の意味で、つまり頭上を覆う空を、建物の天井という別のものに例えた表現ということになります。この場合は、「青天井がどこまでも広がっている」「青天井の下でのんびりする」のように使われます。

「青天井」のもう1つの意味合いは、「物の値段や取引相場などが、天井知らずに長期間にわたって上がり続ける状態」というものです。ビジネス用語として使われる場合は、こちらの意味合いが主となっています。特に株式相場の世界で頻出する言葉で、株価が際限なく上がり続ける状態を指して使われるようになっています。
ただ、具体的にどれくらいの期間上がり続ければ「青天井」にあたるのかは、はっきりと決まってはいません。数日から数週間にわたって上がり続ける相場に対し使う場合もありますし、数時間だけの急騰相場を「青天井」と呼ぶ場合もあり、使うケースは個人によってまちまちというのが実際のところです。
また、こうした使い方のほかに、大きく儲けた人や年収が高額にのぼる人に対しても、羨望の気持ちを込めて「青天井」の語を使う場合があります。

ビジネス用語としての「青天井」の由来

株価や物の値段の急上昇を指して「青天井」の語を使うようになった由来は、この言葉の持つ「際限がない」というイメージにあります。前述のように、「青天井」はもともと「青い空」を比喩的に表した言葉です。この言葉からは、雲一つない大空が頭上一面に広がっているイメージが連想され、障害物がなく天まで突き抜けているような感覚が、「株価の大幅な上昇」と重なりやすくなっています。

また、「天井」という言葉も相場に関係しています。「天井」は株式相場においては、「直近につけた一番高い値段」の意味で使われる言葉です。こうした2つのイメージから、「青天井」が株価の急騰を指して使われるようになったと考えられます。

相場が「青天井」となる理由

「青天井」の相場が出現する原理は、基本的に単純なものです。ある銘柄の値段が上がる要因はいくつかありますが、その上昇基調が続くと、市場参加者の中に「これまでの最高値近くまで上がるかも」という心理が生まれやすくなります。やがて多くの市場参加者がその銘柄を買いあさるようになり、それによって会社の資金は潤って、業績も好調になります。これはさらなる株価の上昇を意味しますから、これまでの高値水準を更新することになります。さらにそのニュースが広まることにより、もっと多くの人が買いに便乗して、株価はどんどん上がっていくというわけです。この程度が激しくなると、「バブル」と呼称されるようになることもあります。

しかし、実際には「天井」のない相場はありません。「青天井」と呼ばれる状況もいつかは必ず終わり、株価は下がり始めることになります。ただ、このポイントの見極めについては、相場のベテランでも難しいとされています。

「青天井」の使い方と例文

それでは、「青天井」という言葉の使い方について、例文とともに見ていきましょう。ここでは、ビジネス以外の使い方についてもあわせて紹介します。

ビジネスシーンでの使い方

ビジネスシーンにおいては、前述のように主に株価や物の値段の急上昇を指して使われるようになっています。また、「無制限」といった意味合いでも使われる場合があります。具体的な使い方を、以下に示してみましょう。

  • 例文:このブロードバンドセキュリティ企業は、大型案件の受注が相次いだことなどにより、利益が青天井となっている
  • 例文:青天井相場での売り時の見極めは、プロでも難しい
  • 例文:青天井相場を確認してから買うのではなく、事前に青天井を予測して買うことが肝心だ
  • 例文:青天井だからといって、むやみに買いに走るべきではない
  • 例文:わが社は成果主義なので、給与は実力次第で青天井だ

麻雀での使い方

「青天井」という言葉は、麻雀用語としても使われます。この場合は、点数計算に関するローカルルールを指しており、「満貫(最高得点)以上でも翻数のみで点数を出すのではなく、無制限に正式な点数計算をしていくこと」を意味します。「満願や役満の区切りがないルール」を指して、「青天井ルール」などと言われます。具体的には、以下のような使い方になります。

  • 例文:青天井ルールでの麻雀は、漫画や小説でしか見たことがない
  • 例文:青天井ルールの麻雀では、理論上の最高得点はとんでもない数値になる

ゴルフでの使い方

ゴルフにおいても、「青天井」の語は使用されます。この分野では、主に「ハンディキャップの上限を設定しないこと」を指して使われるようになっています。ゴルフのハンディキャップは、参加者間の実力差を埋めるために設けるものですが、「青天井」はこのハンディキャップの上限をなくす「打数制限なし」の通称になります。例文で使い方を見てみましょう。

  • 例文:ゴルフはまったくの素人だが、青天井ルールのコンペだったおかげで、運よく上位に入賞できた

「青天井」の類語

ここまでは「青天井」の意味や使い方について見てきましたが、続いてはこれに類する言葉についても紹介しておきましょう。

大天井

相場の世界で、直近の高値を「天井」と呼ぶことは先述しましたが、さらに中長期的な流れの中での最高水準のものについては、「大天井(おおてんじょう)」と呼ばれています。この語は高値を更新している最中や、それをつけた直後に呼ばれることはなく、のちの結果を見て判断されるものとなっています。これも例文を挙げてみましょう。

  • 例文:ITバブルの大天井は、米ナスダック市場で2000年3月10日に記録した5,048ポイントだった

天井知らず

「天井知らず」は、「青天井」とほぼ同じ意味合いで使われます。文字通り、「天井=限界がないように見えるほど上がり続けている」の意味になります。

  • 例文:最近の好調な業績に押されて、わが社の株価は天井知らずだ

最後に

以上、「青天井」の意味や使い方についていろいろと紹介してきました。

「青天井」は、主に株の世界で「際限なく続くような株価上昇」を指して使われるようになっています。また、一般的には「無制限」「天井知らず」の意味でも使われます。こうした意味合いを踏まえておくと、会話やメールなどで「青天井」という語に触れたときも、混乱せずにすむでしょう。