ビジネス知識
A0~A10・B0~B10印刷用紙の違いとサイズ一覧
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ペーパーレス化が進んでいる昨今でも、多くのオフィスではA3 やA4と言った印刷用紙が使用されることかと思います。また、業種や職種によってはB4・B5と言ったサイズを頻繁に使用される会社もあるかと思います。
しかし、A3やA4、A4やB4 と言われてサイズが違うのは分かっていてもサイズまではっきりと答えられる方は少ないと思います。
ここではA0~A10と言ったA版の印刷用紙とB0~B10と言ったB版の印刷用紙のサイズを一覧にてご紹介すると同時に、A版とB版の違いについてもご紹介していきます。
印刷用紙A0~A10・B0~B10のサイズ一覧
印刷用紙A版とB版の違い
A版は国際規格、B版は日本独自(JIS)のローカル規格
印刷用紙にはさまざまなサイズがありますが、その中でよく目にするのが、「A判(A列規格)」「B判(B列規格)」と呼ばれる2種類です。
印刷用紙におけるA判とは、国際標準化機構(ISO)の採用による国際規格になります。
19世紀末のドイツで提案されたのが発祥で、現在は国際規格として世界中で使われています。
ちなみにISOとは、さまざまなものについての標準を決める組織のことで、ここで策定された規格は、「ISO規格」として世界中で通用することになります。
それに対し「B判」は、「A判」とは違い日本で独自に発達したサイズです。
基となったのは、徳川家の御用紙として使われていた「美濃紙」で、これを日本工業規格(JIS)が国内規格として採用したことで、日本で広く使われるようになりました。
規格の違い
続いては、「A判」と「B判」それぞれの詳しい規格の違いについて見ていきましょう。
A判は、上記のように19世紀末のドイツで提案されたのが始まりですが、基準となる「A0サイズ」は、面積が1平方メートルの「ルート長方形」と定義されています。
「ルート長方形」とは、「縦:横=1:√2」の比率となる長方形のことで、半分にしても同じ比率になるのが特徴です。
A0を半分にしたのがA1で、以下A2、A3…A7と半分ずつになっていきます。
前述のように国際規格として認定されていることから、日本でもビジネス書類などは、ほとんどがA判の用紙が使われています。
一方B判は、B0が面積1.5平方メートルのルート長方形と定義される規格になります。
こちらもB0を半分にしたのがB1で、同様にB2、B3…B7と続いていきます。B判がよく使われるのは、学校のプリントや折り込みチラシなどです。
歴史の違い
上でも少し述べたように、「A判」と「B判」は出来上がった歴史にも違いがあります。
A判の用紙が誕生したのは、前述のように19世紀末のドイツです。提案したのは物理化学者のオストワルト氏という説もありますが、はっきりしてはいません。ドイツ工業院の規格として認められたA判は、その後国際標準として各国で使われるようになります。日本に導入されたのは、1929年(昭和4年)でした。この年、JISの前身であるJESによって制定されたことにより、正式にA判の紙が流通するようになります。
一方、B判の由来は、これも前述のように江戸時代の「美濃紙」にあります。正式な規格として導入されたのは、A判と同じ昭和4年です。以後、公文書には日本伝統のB判が長く使われてきましたが、1990年代からは、国際規格であるA判にその座を譲っています。
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