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「債務超過」「債務不履行」の意味と違い

「債務超過」「債務不履行」の意味と違い

「債務超過」「債務不履行」の意味と違い

「コロナ禍で“債務超過”に陥る企業が増えている」などのように、「債務超過」という言葉は、ニュース等で比較的目にする機会の多いものです。一方、同じくニュースなどでよく聞く言葉に、「債務不履行」というものがあります。どちらも経済状況が思わしくない場合に使われることから、印象が重なって混同されやすくなっていますが、どの点で区別できるのでしょうか。

今回は、「債務超過」と「債務不履行」の意味や違いについて解説していきますので、両者を使分ける際の参考にしてみてください。

「債務超過」とは

債務超過

「債務超過」の「債務(さいむ)」とは、ある者が一方の相手方に対し、一定の行為(給付)をすることを内容とする義務を言います。
たとえばAがBから10万円を借りている場合、AはBに10万円を返還する「債務」を負っていることになります。この場合、「負債」と言い換えることも可能です。一方「超過(ちょうか)」は、「数量などが一定の限度を超えること」を意味する言葉ですが、この場合の限度とは、「資産の総額」にあたります。

つまり、「債務超過」という言葉は、「負債の総額が資産の総額を超える状態」を表すと言えます。わかりやすく言えば、「すべての財産よりも借金の額の方が上回っている状態」になります。

「債務不履行」との主な違いは、「状態」を表す言葉である点にあります。詳しいことについては、以下で説明しましょう。

「債務不履行」とは

債務不履行

「債務不履行」の「債務」は、上で説明した通り、「一方が他方に対し一定の行為(給付)をなすべき義務」を指します。「不履行(ふりこう)」は、「果たすべき約束などを実行しないこと」という意味の言葉です。つまり「債務不履行」とは、「借金返済や代金支払いなどの義務を負っているにもかかわらず、それを約束通り実行しないこと」を意味する言葉であることになります。

「債務不履行」と「債務超過」は、言葉の印象は似ているものの、意味合いは全く違います。「債務超過」は、上記のように「負債額が資産額を上回る財務状況」を指す言葉です。これに対し「債務不履行」は、「正当な理由なく債務の履行を怠ること」を指します。「債務超過」がバランスシート上の状態を表すのに対し、「債務不履行」は「債務の履行がされない」という行為を表す点で区別できます。

また、「債務超過」は企業でしか使われない一方で、「債務不履行」は法人・個人を問わず使われる点でも使い分けられます。

「債務超過」「債務不履行」の意味と違い

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