一般常識
「絶縁」「絶交」の意味と違い
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「絶縁」「絶交」の意味と違い
人間関係ではトラブルもたびたび起こりますが、そうした時に、「絶縁」という言葉が使われる場合があります。「絶縁状を叩きつける」のような具合ですが、これと似たイメージの言葉で、「絶交」というものを聞く機会も少なくありません。両者は大まかな意味合いで重なるように見えますが、一体どの部分で使い分けられるのでしょうか。その点が気になる方も多いでしょう。
今回は、「絶縁」と「絶交」の意味や違いについて解説していきますので、2つを使い分ける際の参考にしてみてください。
「絶縁」とは
「絶縁(ぜつえん)」とは、「関係を断ち切ること」「縁を切ること」という意味の言葉です。「従兄との間でいざこざがあり、向こうから絶縁を言い渡された」「18歳で家を飛び出して以来、家族とは10年間絶縁状態だ」などのように使われます。
「絶縁」はまた、「導体の間に絶縁体を入れて、電気などの伝導を絶つこと」の意味も持ちます。この場合は、「絶縁物」などのように使われます。
「絶縁」の「縁」の字は、「ゆかり」「つながり」「関係」などの意味を持ちます。
「絶交」との主な違いは、「ニュアンスの重さ」にあります。「絶縁」は「相手との関係をほぼ完全になくす」という意味合いがあり、かなり重いニュアンスを持つ点が特徴です。一方「絶好」には、後述するようにここまで重いニュアンスはありません。
「絶交」とは
「絶交(ぜっこう)」とは、「交際を絶つこと」という意味の言葉です。相手との付き合いをやめることを言います。「級友の好きなタレントをけなしたら、絶交を宣言された」「ささいなケンカから始まった親友との不和は、ついに絶交にまで発展した」などのように使われます。
「絶交」の「交」の字は、「まじわる」「付き合う」「互いにやり取りする」などの意味を持ちます。
「絶交」と「絶縁」は、どちらも「深いつながりのあった人との関係を切る」という意味を持つ点は共通しますが、上記のようにニュアンスはかなり違います。
「絶縁」の場合は、一旦行われると修復は難しいという重いニュアンスを持ちますが、「絶交」は関係修復の余地は十分あるという、比較的軽いニュアンスになります。
また、「絶縁」は血縁者を対象とすることが多いのに対し、「絶交」は主に友人や知人を対象する点も、使い分けのポイントになります。
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