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一般常識

「挫折」「頓挫」の意味と違い

「挫折」「頓挫」の意味と違い

「挫折」「頓挫」の意味と違いとは

「挫折」はできれば耳にしたくない言葉ですが、大抵の人にとって一度は経験があるものでしょう。一方、これと似た言葉に「頓挫」というものがありますが、この2つの違いはどこにあるのでしょうか。すぐに答えられそうでいて、実際はなかなか説明しづらい問題です。

そこで今回は、「挫折」と「頓挫」の意味や違いなどについて、詳しく解説していきたいと思います。

「挫折」とは

挫折

「挫折」とは、「事業や計画などが、途中でだめになること」という意味の言葉です。「長年温めて来た計画が挫折した」「大型事業が挫折したせいで、会社の業績は急速に悪化している」のように使われます。また、計画などがだめになることで、意欲や気力を喪失することも言います。この場合は、「人生で初めて挫折を味わった」「今はただ挫折感に打ちのめされている」のように使われます。読み方は、「ざせつ」になります。

「挫折」の「挫」という字は、「くじける」「途中でためになる」「勢いや意欲が弱くなる」などの意味を持ちます。「折」の字は、この場合「勢いや意欲がそがれる」を意味しています。

「頓挫」との意味の違いはあまりありませんが、「失敗による心理的なダメージ」の意味合いも含む点が、使い分けのポイントとなっています。

「頓挫」とは

頓挫

「頓挫」とは、「事業や計画などが、途中で突然だめになること」という意味の言葉です。読み方は「とんざ」で、「資金繰りの悪化により、事業は頓挫してしまった」「開発計画が頓挫して以来、この土地は放置されたままだ」のように使われます。また、「頓挫」には「勢いが途中で急に弱まること」の意味合いもあります。

「頓挫」の「頓」という字は、「壊れる」「失敗する」の意味を持ちます。

「挫折」とは、上で述べたように、「事業などがだめになる」という意味では違いがありません。ただ、「挫折」には「心理的にダメージを負う」といったニュアンスが含まれるのに対し、「頓挫」にはそうしたニュアンスがない点が違いになります。例えば「挫折を味わう」という言い方はありますが、「頓挫を味わう」という言い方はされないといった具合です。

「挫折」「頓挫」の意味と違い

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