社会人のためのビジネス情報マガジン

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • RSS

一般常識

「養護」「擁護」の意味と違い

「養護」「擁護」の意味と違い

「養護」「擁護」の意味と違い

「養護」と「擁護」の2語は、どちらも「ようご」と読む熟語です。しかも共に「護」の字が入っており、「まもる」という意味合いを持つ点でも共通します。ただ、似ている点は多くても、これらが使われる場面はまったく異なっており、実際にはきちんと使い分けることができます。では、これらは具体的に、どのような状況で使うべきなのでしょうか。

今回は、「養護」と「擁護」の意味や違いについて解説していきますので、両者の使い分け方が知りたいという人は、ぜひ参考にしてみてくだい。

「養護」とは

養護

「養護」とは、「やしない守ること」という意味の言葉です。また、学校教育においては、「一般の児童・生徒の保健について配慮すること」の意味もあります。そのほか、「特に保護を必要とする児童・生徒を保護し教育すること」の意味も持ちます。「年老いた母を養護する」「児童養護施設」「社会的養護(社会全体で子供をはぐくむこと)」などのように使われます。「養」の字は、「はぐくむ」「扶養する」を意味しています。

「擁護」とは読みが同じで、「守る」という点も共通しますが、詳しい意味内容は違います。「養護」の場合、一般に「生活面などで保護が必要な人(特に子供や高齢者)のケアをすること」を指す点が特徴です。これに対し「擁護」は、後述するように「危害を加えられないようにかばうこと」を指す言葉となっています。

「擁護」とは

擁護

「擁護」とは、「かばい守ること」という意味の言葉です。ある人や理念などを、侵害や危害といったリスクから逃れさせようとすることを言います。「批判にさらされている芸能人を擁護する」「憲法を擁護する」「人権の擁護に努める」のように使われます。「擁護」の「擁」は、本来「手で取り囲む」「いだく」を意味する漢字ですが、この場合は「守る」の意味になります。

「養護」との違いは、「何からどのようにして守るか」という点にあります。「養護」が、ある人を生活面や健康面の不安から食事などのケアで守ることを指すのに対し、「擁護」は、人や概念を破壊や侵害の恐れから言論などの力で守ることを指すようになっています。ですから、「児童を養護する」といった場合、「子供を世話する」といった意味になりますが、「児童を擁護する」という場合は、「子供が傷つけられないようにかばう」といった意味になります。

「養護」「擁護」の意味と違い

この記事が気に入ったら いいね!しよう

最新の情報をお届けします