一般常識
「野犬」と「野良犬」の意味と違い
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「野犬」と「野良犬」の意味と違いとは
「野犬」は以前ほどではないものの、現在でも各地で発生して問題となっています。ところで、この「野犬」と似た表現に「野良犬」というものがありますが、これらはどちらも同じものを指すようでいて、それぞれが持つ印象は微妙に異なっています。果たしてこれらの違いは、具体的にどんな所にあるのでしょうか。使い分けのポイントが知りたいところです。
そこで今回は、「野犬」と「野良犬」の意味や違いについて解説したいと思います。
「野犬」とは
「野犬」とは、「飼い主のいない犬」という意味の言葉です。人間に飼われることなく、自力で生きている犬を言います。読み方は「やけん」が一般的ですが、「のいぬ」と読まれることもあります。
「野犬の吠え声がうるさい」「ここら辺は野犬がたくさんいるという噂だ」のように使われます。
「野犬」は、狂犬病予防の目的から発見されると保健所などに保護(捕獲)され、基本的に殺処分されることになります。現在は「野犬」の発生は減る傾向にありますが、ペットだったものが捨てられるなどして野犬化する例は、後を絶ちません。
「野良犬」との違いは曖昧ですが、「野犬」は山野に住み、野生化したものを含むという点で使い分けされます。それに対し「野良犬」は、こうしたものは含まないことが一般的です。
「野良犬」とは
「野良犬」の意味もまた、「飼い主のいない犬」というものです。基本的には、「野犬」と違いはありません。読み方は、「のらいぬ」です。
「最近家の周辺で野良犬を見かけるようになった」「捨てられたらしい野良犬を保護した」のように使われます。
「野良犬」の「野良」は「野原」の意味ですが、この場合は「人に飼われず放浪している」という意味となっています。「野良犬」も「野犬」同様、保護されると最終的には殺処分されるようになっています。
「野犬」との違いは、前述のようにあいまいなところです。しかし、一般的には「野犬」が山野に住む野性化した犬を指すのに対し、「野良犬」は多くが人間に捨てられた元ペットで、市街地に住んでいるという点が異なります。
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