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「ワーク・ライフ・バランス」の意味とは?使い方や例文

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「ワーク・ライフ・バランス」の意味とは?使い方や例文
近年よく耳にするようになった言葉に、「ワーク・ライフ・バランス」というものがあります。ただ、「仕事とプライベートの生活」に関する言葉であることはわかっても、詳しい内容をよく知らないという人も多いでしょう。
そこで今回は、「ワーク・ライフ・バランス」の意味や使い方について、例文付きでわかりやすく解説していきたいと思います。
「ワーク・ライフ・バランス」の意味
「ワーク・ライフ・バランス」は、比較的あいまいな解釈をされがちで、各人で捉え方が変わってくる傾向があります。ここでは、「ワーク・ライフ・バランス」の正しい意味について見ていきましょう。
日本における「ワーク・ライフ・バランス」とは
日本で使われる「ワーク・ライフ・バランス」とは、一言で言えば、「仕事と生活の調和」を意味しています。「仕事」のために「生活」を犠牲にしたりせず、両方のバランスをうまく取り、どちらも充実させようという考えを言います。
内閣府の説明では、「各国民が、やりがいを感じながら働いて仕事の責任を果たし、家庭や地域生活においても、子育て期など人生の各段階に応じた多様な生き方が選べる」といったことが、「ワーク・ライフ・バランス」であるとしています。
日本で提唱されるようになったのは、2007年からです。政府や経済界などの合意により、「ワーク・ライフ・バランス憲章」が策定され、以後これに基づいたさまざまな取り組みが進められてきました。近年も「働き方改革」をきっかけとして、「ワーク・ライフ・バランス」の重要性が再認識されています。
「ワーク・ライフ・バランス」の英語の意味
「ワーク・ライフ・バランス」は、英語由来の外来語です。元の英語では、「work-life balance」と書かれます。
英語での「work-life balance」の意味は、「各人の1日における、仕事とそれ以外の生活についての時間配分の比率」といったものになります。働きすぎを避け、プライベートの時間もしっかり確保することにより、心身を健康に保とうという意図から生まれた言葉です。日本語における使い方も、基本的にはこれと同様ですが、その背景には、後述するような日本独特の問題が影響しています。
「ワーク・ライフ・バランス」の使い方・例文
「ワーク・ライフ・バランス」の意味は上記のようなものですが、実際の使い方はどのようなものなのでしょうか。ここでは、ビジネス用語としての「ワーク・ライフ・バランス」の用法について、例文とともに見ていきましょう。
例文:「少子化問題を考える上で、ワーク・ライフ・バランスは避けられないテーマだ」
例文:「ワーク・ライフ・バランスを実現させることは、企業の人材確保にも役立つ」
例文:「労働に関する社会の意識が変わる中で、ワーク・ライフ・バランスの重要性が認識されるのは当然のことだ」
例文:「子育て中にワーク・ライフ・バランスを保つには、職場の理解が欠かせない」
例文:「ワーク・ライフ・バランスを重視すると言っても、仕事を投げ出してもいいわけじゃないよ」
「ワーク・ライフ・バランス」が注目される背景
ここまで「ワーク・ライフ・バランス」の意味や使い方について見てきましたが、最後にこの概念が注目されるに至った背景について解説しておきましょう。
日本で「ワーク・ライフ・バランス」が叫ばれるようになったのには、「少子化による労働人口の減少」という問題が大きく影響しています。想定を上回るペースで進む少子化への対策として、「出生率の引き上げ」「働き手の増加」「労働生産性の向上」が必要とみなされたのですが、その流れで「ワーク・ライフ・バランス」の概念がクローズアップされるようになります。「ワーク・ライフ・バランス」を推進することで、男女ともに安定した労働が可能になり、これらの対策へ寄与できると考えられたわけです。同時に、「女性の社会進出を促進」という観点からも、「ワーク・ライフ・バランス」は重要視されています。

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