一般常識
「和食」「日本料理」の意味と違い
スポンサーリンク
「和食」「日本料理」の意味と違い
近年は、日本のさまざまな食べ物が世界に紹介されて広まっていますが、そのような料理を表す際に、「和食」と「日本料理」という2つの言葉がよく用いられます。しかし、この2つは同じことを指しているように見える一方で、異なる意味合いを持つようにも見えるなど、今ひとつ使い分け方がはっきりしません。一体この2つの言葉は、それぞれどんな料理を指しているのでしょうか。
今回は、「和食」と「日本料理」の意味や違いについて解説していきますので、これらの使い分けについて知りたい方は参考にしてみてください。
「和食」とは
「和食(わしょく)」とは、「日本風の食事」という意味の言葉です。洋食や中華料理などに対する料理のジャンルのことで、日本国内でよく食べられている食事を指します。内容に明確な定義はありませんが、通常は米を主食として、それに漬物や汁、おかずを組み合わせることが多くなっています。もっとも基本的な食膳の形としては、ご飯と漬物に3種のおかずと汁1種を添えた、「一汁三菜」があります。
「和食」と「日本料理」との違いは、はっきりと決まっているわけではありません。両者を同じものと捉えることも多くなっていますが、さまざまな点から区別するケースもよくあります。
代表的な分け方としては、「和食は一般的な家庭料理を含めた日本食全般を指し、日本料理は高度な伝統的技術を使った料理を指す」というものがあります。この場合の「和食」の例としては、ごはんに焼き魚、味噌汁などの料理や、寿司、天ぷら、カレーライス、ラーメンといったものが挙げられます。
「日本料理」とは
「日本料理(にほんりょうり)」とは、「日本の風土で独自に発達した料理」という意味の言葉です。古くから日本の国土の中ではぐくまれた食材を使い、伝統的な調理法によって作られた料理を言います。季節感が重視され、新鮮な魚介や野菜など素材の持ち味を活かすのが特徴で、強い香辛料などはあまり使われません。また、器や盛り付けなど、見た目の美しさも尊重されるようになっています。
「和食」との違いは、上記のように明確な決まりがあるわけではありません。どちらも同じことを指す場合もありますが、これも上で述べたように、「和食=カレーやラーメンなども含めた日本食全般」「日本料理=高度な技術を使った料理」として区別することも多くなっています。この場合の「日本料理」には、懐石料理などの「割烹」や「料亭」で振る舞われる高級料理が当てはまります。
この記事が気に入ったら いいね!しよう