一般常識
「打つ」「討つ」「撃つ」の意味と違い

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「打つ」「討つ」「撃つ」の意味と違いとは
「打つ」「討つ」「撃つ」は、いずれも「うつ」と読む言葉です。一見全く同じ意味を表すように見える3語ですが、何か使い分けのポイントはあるのでしょうか。それぞれの詳しい意味が知りたいところです。
そこで今回は、「打つ」「討つ」「撃つ」の意味や違いなどについて解説していきたいと思います。
「打つ」とは
「打つ」とは、さまざまな意味を持つ言葉ですが、主な意味合いは「物をほかの物に向けて強く当てる」というものになります。何かを何かで叩いたり、勢いよくぶつけることや、物を叩いて音を鳴らすことなどを指します。具体的には、「平手で顔を打つ」「ころんで頭を打つ」「太鼓を打つ」「ヒットを打つ」などのように使われます。また、感覚や心に強い刺激や感動を与えることも指し、この場合は「心を打つ演説」などのように使われます。
「打つ」の「打」という字は、「手」「くぎ」の象形から成り、「(釘を手にして)うつ・たたく」さまを表しています。
「打つ」と「討つ」「撃つ」は同語源の言葉ですが、使われ方は違います。「討つ」「撃つ」についてはこの後説明しますが、「打つ」は上で述べたように、主に物と物とをぶつけることについて使われる点が特徴です。また、「討つ」「撃つ」が該当しない場合の表記は、「打つ」か、ひらがなの「うつ」が使われることが多くなっています。
「討つ」とは
「討つ」とは、「攻撃する」という意味の言葉です。敵を攻めて滅ぼしたり、征伐することを指します。「親の仇を討つ」「盗賊団を討つ」などのように使われます。また、「武器を用いて傷つけたり殺したりする」の意味もあり、この場合は「首を討つ」などのように使われます。
「討つ」の「討」という字は、「言葉と手で罪人を問いただす」さまを表し、「攻めて相手を倒す」などの意味を持ちます。
「打つ」とは上記のように語源は同じですが、使われ方は違います。「打つ」が主に「物と物とをぶつけること」を指すのとは違い、「討つ」は「敵などを攻撃する」「武器などで相手を傷つける」の意味で使うようになっています。
「撃つ」とは
「撃つ」とは、「矢や弾を発射する」という意味の言葉です。アーチェリーなどの矢や、銃や大砲などの弾を飛ばすことを言います。また、そのようにして相手を殺傷することについても言います。「ボウガンを撃つ」「機関銃を撃つ」「丸腰の相手を撃つ」のように使われます。「射つ」と書かれる場合もあります。
「撃つ」の「撃」という字は、「車がぶつかりあう」「手」の象形から成り、「たたく」「なぐる」「攻める」などの意味を持ちます。
「撃つ」もやはり「打つ」「討つ」と同語源ですが、一般的な使われ方には違いがあります。「打つ」が主に「物と物とをぶつけ合わせること」を指し、「討つ」が「相手を攻撃すること」を指すのに対し、「撃つ」は「銃弾などの飛び道具を発射させる」ことを指すようになっています。
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