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一般常識

「恨み」「妬み」「嫉み」の意味と違い

「恨み」「妬み」「嫉み」の意味と違い

「恨み」「妬み」「嫉み」の意味と違い

社会生活を営む上で、誰しも避けて通れないのが、他人についてのネガティブな感情です。「恨み」「妬み」「嫉み」の3つは、その代表的なものにあたります。これらは互いに似た部分を持つものの、少しずつ違った感情となっていますが、その違いがどういったものなのか、きちんと説明できる人はそう多くないでしょう。

今回は、「恨み」「妬み」「嫉み」の3語の意味や違いについて解説していきますので、これらを使い分ける際の参考にしてみてくだい。

「恨み」とは

恨み

「恨み(うらみ)」とは、「他からの仕打ちを不満に思い、憤り憎む気持ち」という意味の言葉です。「怨恨(えんこん)」と言い換えることができます。「あの男には随分な恨みがある」「この恨みはいつまでも忘れない」「今こそ積年の恨みを晴らす」のように使われます。またこのほかに、「残念に思う気持ち」「心残り」といった意味もあり、この場合は「今でもあの結末は恨みに思っている」「恨みの雨が降る」のように使われます。

「妬み」「嫉み」との違いは、「うらやましい」という感情は含まれない点にあります。「恨み」は、自分にとってひどいと思われる振る舞いなどをした相手を憎む感情を言い、嫉妬とは関係がありません。この点は、ほかの2つとはっきり区別できるポイントです。

「妬み」とは

妬み

「妬み(ねたみ)」とは、「他人が自分よりすぐれている状態をうらやましく感じて憎むこと」という意味の言葉です。「嫉妬」と言い換えることができます。「成功した同級生に妬みを感じた」「知らないところで大勢の妬みを買っていたようだ」「彼に対する妬みから、ついいじわるな態度を取ってしまう」のように使われます。

「妬み」と「嫉み」は、「妬み嫉み」とセットで使われることもあり、違いがわかりづらくなっています。どちらも「うらやましい」という感情を持つ点では共通しますが、「どこに対して向けられた言葉か」という点で区別できます。「妬み」の場合は、相手の恵まれた状況をうらやんで憎らしく思うことを指しており、主に相手に対し向けられた言葉であると言うことができます。これに対し「嫉み」は、後述するように、主として自分に向けた言葉となっています。

「嫉み」とは

嫉み

「嫉み(そねみ)」とは、「他人のしあわせや長所をうらやむこと」といった意味の言葉です。こちらもまた、「嫉妬」と言い換えることができます。「人気者の姉を嫉み、自分が嫌になった」「試験の成績で負けたことを嫉み、友人と気まずくなった」「こんなことで旧友を嫉みに思うとは、自分は何て器が小さいんだろう」のように使われます。

「妬み」とは、上記のようにかなり似た意味合いを持ちますが、細かいニュアンスでは違いがあります。「嫉み」の場合、「憎い」というより「悔しい」というニュアンスが強い点が特徴です。つまり、「妬み」が相手を強く意識した言葉であるのに対し、「嫉み」は自分の側に意識を向けた言葉ということができます。ただ、「嫉み」は単独で使われるケースは少なく、大抵は上記のように、「妬み嫉み」という形で「妬み」と合わせて使われるようになっています。

「恨み」「妬み」「嫉み」の意味と違い

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