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一般常識

「海胆」「海栗」「雲丹」の意味と違い

「海胆」「海栗」「雲丹」の意味と違い

「海胆」「海栗」「雲丹」の意味と違いとは

「海胆」「海栗」「雲丹」の3つは、いずれも「うに」と読む言葉です。どの表記も同じことを指すようですが、何か違いなどはあるのでしょうか。それぞれに使い分けのポイントがあるかどうかも知りたいところです。

そこで今回は、「海胆」「海栗」「雲丹」の意味や違いなどについて、詳しく解説していきたいと思います。

「海胆」とは

海胆

「海胆」の語は、「ウニ綱の棘皮(きょくひ)動物の総称」になります。「棘皮動物」とは無脊椎動物の一門で、五方向に放射相称した体と石灰質の骨片または殻を持ち、骨板上にさまざまな形のとげを持つものを言います。

「海胆」の殻は半球形、円錐形、円盤形などをしており、表面を栗のいが状のとげが覆っているのが特徴です。すべて海産であり、「アカウニ」「バフンウニ」「ムラサキウニ」といった種類の生殖巣は、食用にされます。

「海胆」の表記が当てられているのは、その生殖巣が動物の肝のように見えるためです。「胆」の字は、「肝(肝臓)」を表しています。

「海胆」と「海栗」の表記は、どちらも生物としての「ウニ」を表すという点で違いはありません。一方食品として販売される際には、「海栗」が使われる場合もありますが、一般的には「海胆」の表記が使われることが多くなっています。

「海栗」とは

海栗

「海栗」の語もまた、ウニ類の総称になります。球状の胴体の全面を、長く鋭いトゲで覆った海産生物を指します。

「海栗」の表記は、このように全身がトゲで覆われていることから、その形状をイガ栗に見立てたことに由来しています。ちなみに、このトゲは細くもろいものですが、中にはそこから毒を注入するものもあり、体に刺さると痛みや全身麻痺を起こす場合もあります。

「海栗」と「海胆」とは、上記のように基本的に違いはありません。食品としてのウニに使う場合は、「海胆=生殖巣のみ取り出した生のもの」、「海栗=トゲがついたままの状態のもの」と使い分ける場合もありますが、これも上記のように、一般的には「海胆」の表記を用いることが通常です。

「雲丹」とは

雲丹

「雲丹」もやはり、海産動物のウニを表す言葉ですが、「海胆」や「海栗」の場合とは、使われるケースにやや違いがあります。

「海胆」や「海栗」が、生物としてのウニを指して使われるのとは違い、「雲丹」は主として、食品としてのウニを指すようになっています。日本では、古くからウニを保存食として塩で加工して用いてきましたが、この加工されたウニを、「塩雲丹」と表記していました。現在では加工されたウニだけではなく、食用部分だけを取り出したものについても、「雲丹」と表記されるようになっています。

「雲丹」の「雲」は空に浮かぶ水滴の塊のことで、「丹」は「赤い」を指します。つまり「赤い雲」という意味ですが、これは食用となる部分が、赤色をした雲のように見えることからきています。