一般常識
「つまずく」と「つまづく」の意味と違い

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「つまずく」と「つまづく」の意味と違いとは
「ず」と「づ」の違いは、言葉の表記の上で悩ましい問題です。「躓く」のひらがな表記も、「つまずく」か「つまづく」かで混乱するという人も多いでしょう。この2つの表記は、果たしてどちらを使うべきなのでしょうか。また、両者に意味の違いがあるかどうかも知りたいところです。
そこで今回は、「つまずく」と「つまづく」の違いについて、詳しく解説していきたいと思います。
「つまずく」とは
「つまずく」は、辞書によると、「歩いている時に、誤って足先を物に突き当ててよろける」という意味の言葉です。「爪突く」から来ている表現で、「けつまずく」とも言います。「最近階段でつまずくことが増えた」「この傷は、さっき道でつまずいて転んだ時のものだ」のように使われます。
辞書にはまた、「ものごとの中途で、思わぬ障害に突き当たって失敗する」という意味も記載されています。この場合は、「スキャンダルでつまずく」「トーナメントの緒戦でつまずく」「事業が出だしからつまずいた」のように使われます。
「つまずく」の漢字表記は、「躓く」です。「躓」の字は、「足が物につかえてつまずく」様子を表しています。ただ、常用漢字表にはないため、公用文などでは使えません。
「つまづく」との違いは、現代仮名遣いとして正しい表記であるという点にあります。
「つまづく」とは
「つまづく」の意味は、「つまずく」と違いはありません。上で紹介した辞書の意味の通り、「歩いていて足先が物に当たってよろける」「中途で失敗する」というものになります。「この場所でつまづくのは3度目だ」「平らな場所でつまづくのは恥ずかしい」「人事問題でつまづいたのがまずかった」のように使われます。
上で述べたように、現代仮名遣いとしてのひらがな表記は、「つまずく」が正しいものです。しかし、「つまづく」も間違いとは言えません。辞書においても、「づ」の表記を用いることがあるとしています。つまり結論としては、どちらかというと「つまずく」が望ましいものの、特に厳密に使い分ける必要はないということになります。
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