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一般常識

「当面の間」「当分の間」の意味と違い

「当面の間」「当分の間」の意味と違い

「当面の間」「当分の間」の意味と違い

「当面の間」という表現は、街中のお知らせやネット記事など、いろいろなところで目にするものです。一方、これと非常によく似ているのが「当分の間」という表現ですが、この2つは一体どのように違うのでしょうか。また、「~の間」という場合に正しいのは、「当面」と「当分」のどちらかといった点も気になります。

今回は、「当面の間」と「当分の間」の意味などについて解説していきますので、両者の詳しい違いが知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

「当面の間」

当面の間

「当面の間(とうめんのあいだ)」とは、「しばらくの間」といった意味の言葉です。具体的な期間を特定せずに期間を示す際によく使われます。「当面の間は動かずにおとなしく寝ていた方がいい」「当面の間、このホテルで暮らすことになる」のような使われ方をします。

一方、「当面の間」という表現は、間違いではないかとする意見もあります。「当面」の語がすでに「さしあたって」の意味を持つことから、「~の間」を付けると、表現が重複してしまうというのがその趣旨です。なので、「当面」だけを使うのが正しいというわけですが、事実新聞・通信社の用語集の中には、はっきり「当面の間」を誤用としているものもあります。

しかし、これについては異論もあり、明確な結論は出ていません。実際に一般的には使われるケースも多く、国立国語研究所による使用例も認められることから、あきらかな間違いとまでは言えないというのが実状です。

「当分の間」

当分の間

「当分の間(とうぶんのあいだ)」とは、「しばらくの間」「目下のところ」「とりあえずは」などを意味する言葉です。「見通しがはっきりしない間はずっと」といった意味も持ちます。「今は懐が寂しいので、当分の間ぜいたくはできない」「体の具合が思わしくないので、当分の間店を閉めることにした」のように使われます。

「当分の間」と「当面の間」に、意味の違いはほとんどありません。どちらも「しばらくの間」といった、不定期の期間を表す表現となっています。ただ、両者は期間のニュアンスに微妙な違いがあるとする意見もあります。それによると、「当分」は「当面」より期間が長い印象で、「~の間」を付けても、「当分の間」>「当面の間」となるとしています。しかし、一般的には特に期間の長さなどは意識されておらず、どちらも区別なく使われているのが実状です。

「当面の間」「当分の間」の意味と違い

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