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一般常識

「投影」「投映」の意味と違い

「投影」「投映」の意味と違い

「投影」「投映」の意味と違い

「投影」と「投映」は、どちらも「とうえい」と読む熟語です。しかも、両者は意味合いにも重なる部分があることから、使い分けに迷う場面が少なくありません。果たして「スクリーンに画像を“とうえい”する」などという場合には、どちらの表記を使うべきなのでしょうか。

今回は、「投影」と「投映」の意味について詳しく解説し、その違いを明らかにしていきますので、両者の使い分け方について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

「投影」

投影

「投影」とは、「物の影を平面に映し出すこと」という意味の言葉です。また、そうして映し出した影についても言います。「足元に投影された自分の影を見る」のように使われます。また、「ある物の存在や影響が、他の物の上に現れ出ること」という意味もあり、この場合は「この作品には、彼の師匠のスタイルが投影されている」のように使われます。このほかにも、数学上の「物体に平行光線を当てて、その影を平面上に映すこと」という意味や、心理学上の「自分の性質を他人の性質にしてしまうこと」という意味もあります。

「投影」と「投映」は、どちらもスライドなどを平面に映写する際に使われる言葉です。意味合いに特に違いはありませんが、一般的に使われることが多いのは、「投影」の方となっています。「影」の字には「光」や「姿」という意味もあるので、映像を映す際も問題なく使うことができ、実際に以前から盛んに使用されています。これに対し「投映」は、比較的新しい用語で、使用例もそれほど多くありません。

「投映」

投映

「投映」とは、「スライドなどを映し出すこと」という意味の言葉です。スクリーンなどの平面に、プロジェクターなどを使って映像を映すことを指します。「ホームシアタースクリーンに映画を投映する」「プラネタリウムを天井に投映する」「かつては8㎜のフィルムを壁に投映して観ていた」などのように使われます。

「映像を平面に映し出す」という意味においては、「投映」と「投影」に違いはありません。基本的にどちらも同じように使えますが、上で述べたように、実際には「投影」を使うケースが多くなっています。「映像を映す」という点では「投映」の方が適しているようですが、古くから一般的に使われているのは「投影」の方であり、現在でもこの傾向が残っています。最近では「投映」も辞書に載ったり、一部の新聞社で使われるなどの動きも見られるものの、まだまだ主流とは言えません。したがって、どちらを使うかで迷った場合は、「投影」を選ぶのが無難でしょう。

「投影」「投映」の意味と違い

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