一般常識
「整う(整える)」と「調う(調える)」の意味と違い

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「整う(整える)」「調う(調える)」の意味と違い
「ととのう」または「ととのえる」と読む漢字には、「整」と「調」の2つがあります。この2つの表記には、一体どういった意味の違いがあるのでしょうか。使い分けのポイントについても気になるところです。
そこで今回は、「整う(整える)」と「調う(調える)」の意味と違いについて、詳しく解説したいと思います。
整う(整える)とは
「整う」とは、「きちんとした状態になる」という意味の言葉です。望んだような、きれいに調和の取れた状態になることを指します。「引き出しの中身が整う」「足並みが整う」「列が美しく整う」のように使われます。「整える」は動詞形で、「きちんとした状態にする」「乱れたものをなおす」「整理する」という意味合いになります。この場合は、「陣形を整える」「部屋をきちんと整える」「服装を整える」のように使われます。
「整う(整える)」の「整」という字は、「たきぎを束ねた」象形と「わける」を表す象形、「まっすぐ」を表す象形から成っています。ここから「(分けたり束ねたりして)ととのえる」を意味する漢字として成り立ちました。
「調う(調える)」との違いについては、以下で見ていきましょう。
調う(調える)とは
「調う」とは、「必要なものがそろう」もしくは「話し合いなどがまとまる」という意味の言葉です。「書類が調う」「日程が調う」「縁談が調う」「協議が調う」のように使われます。「調える」はこの動詞形で、「必要なものをそろえる」「話し合いなどをまとめる」という意味を持ちます。使い方は、「食事の用意を調える」「スケジュールを調える」のようになります。また、「調う(調える)」は演奏のリズムなどについても使われ、「拍子が調う」「呼吸を調える」のように用います。
「調」の字は、「言う」と「ゆきわたる」を表す象形から成っています。そこから「(言葉に神経が)ゆきとどく」「ととのう」を意味する漢字として成り立ちました。
このように、「整う(整える)」は「きれいにそろう(そろえる)」「調和がとれる(調和をとる)」を意味するのに対し、「調う(調える)」は、「必要なものがそろう(そろえる)」「まとまる(まとめる)」を意味する点に違いがあります。
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