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一般常識

「隣」「横」「側」の意味と違い

「隣」「横」「側」の意味と違い

「隣」「横」「側」の意味と違い

基準から見た対象の位置を表す言葉は数多くありますが、「隣」「横」「側」の3語も、その一種にあたります。これらはいずれも似た場面で使われるイメージがあるため、つい同じ意味合いの言葉と考えてしまいがちですが、実際はそれぞれ表す内容は異なっています。では、具体的にどういったポイントで区別されるのでしょうか。

今回は、「隣」「横」「側」の意味や違いについて解説していきますので、これらの使い分けについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

「隣」とは

隣

「隣(となり)」とは、「並んで続いているもののうち、最も近くにあること」という意味の言葉です。「隣町まで買い物に行く」「隣の席の○○さんが、落ちた消しゴムを拾ってくれた」のように使われます。

また、「隣」には「左右両側にある家」の意味もあります。この場合は、「お隣に回覧板を回す」のように使われます。

「横」との違いは、「ある一ヵ所だけを指す」点にあります。「横」にはその方向のすべてのものが当てはまりますが、「隣」は特定のポイントしか表しません。一方、「側」とは「距離が無関係」である点で使い分けられます。たとえば火星は、地球から見れば膨大な距離があり、しかもその距離も刻々変化するので、「地球の側の星」とは言えません。しかし、太陽系の惑星軌道で見れば、地球と火星の間を回る星はないので、「地球の隣の星」と表現することができます。

「横」とは

横

「横(よこ)」とは、「上下の方向に対して、水平の方向」もしくは「前後に対して、左右の方向」という意味の言葉です。「首を横に振る」「スタートラインで横一列に並ぶ」「横書きの便せん」のように使われます。

また、「横」にはこの他にも「立体や平面の側面」「物のかたわら」「東西の方向」などの意味もあり、それぞれ「スマホの横のスイッチ」「レンジの横の換気扇」「東京を横に走る線路」のように使われます。

「隣」との違いは、上記のように「一点だけに限られない」ところにあります。水平や左右、東西など、その方向にあるものであれば、位置や数に関係なく「横」と表現することができます。つまり距離も関係ないということで、「側」とはこの点で使い分けられます。

「側」とは

側

「側(そば)」とは、「空間の隔たりがあまりない所」「近く」という意味の言葉です。「ベッドの側のゴミ箱」「駅の側のホテル」「野良猫が側に寄ってきた」のように使われます。「傍」と書かれることもあります。

また、「側」は「その動詞の表す動作・状態と時間の隔たりがないことを示す語」としても使われます。この場合の使い方は、「天ぷらが揚がる側からかぶりつく」のようになります。

「隣」や「横」との違いは、上で述べたように、「距離が問題となる」点にあります。「対象との距離が近いこと」が「側」の条件で、沖縄と九州のように空間的に大きく隔たっているものに対しては、「側」の語は使われません。また、一定の方向にとらわれない点も、「隣」や「横」との違いになります。

「隣」「横」「側」の意味と違い

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