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一般常識

「時折」「時々」の意味と違い

「時折」「時々」の意味と違い

「時折」「時々」の意味と違い

「時折」という言葉を目にする機会は、日常でも少なくありません。「時折出かける」「時折口にする」といった具合ですが、これとよく似た言葉で、「時々」というものも普段から頻繁に接するようになっています。どちらも「ある程度の間隔を置いて起こること」に対して使われる点で共通しますが、どういった部分に違いがあるのでしょうか。使い分けのポイントなどが知りたいところです。

今回は、「時折」と「時々」の意味や違いについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

「時折」とは

時折

「時折」とは、「ときどき」や「ときたま」といった意味の言葉です。他の類語には、「折々」などがあります。読み方は「ときおり」で、「時折ふと将来についての不安を感じてしまう」「彼女は時折ひどく大人びた表情をのぞかせる」「上司の話に時折はさまれる自慢に、部下は皆うんざりしている」などのように使われます。

「時折」の「時」は、「時間」を表す漢字です。一方日本語で使う「折」の字には、「過行く時の中の、区切られたある時点」の意味が含まれます。

上の説明でわかるように、「時折」と「時々」は同じ意味の言葉と言えますが、わずかな違いも指摘できます。「時々」に比べると、「時折」は会話で使われる頻度は多くなく、主に文章において使われる点が特徴となっています。

「時々」とは

時々

「時々」とは、「ある時間を置いて繰り返されるさま」という意味の言葉です。「時時」と書かれることもあります。読み方は「ときどき」で、「仕事で時々海外に行っているので、英語には自信がある」「予報では曇り時々雨となっていた」などのように使われます。

「時々」はまた、「まれであるさま」「たまに」という意味もあります。この場合の使い方は、「彼は時々周囲も驚くほどの能力を発揮する」「このところ顔を見ないから、時々は遊びにこいよ」などのようになります。

さらに「時々」は、「その時その時」「時節、時節」の意味で使われることもあります。例えば、「時々の景色を愛でる」のような具合です。

「時々」と「時折」は、上記のように、ほぼ同じ意味と考えて差し支えありません。ただ、「時折」が主に書き言葉として使われるのに対し、「時々」は話し言葉としての用法が中心である点で使い分けることも可能です。また、「時々」には「その時その時」の意味が含まれる点も、「時折」との違いに挙げられます。

「時折」「時々」の意味と違い

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